動物や虫を使って表現している、慣用句やことわざはたくさんありますよ。
例えば、「犬も歩けば棒に当たる」や「泣きっ面に蜂」などがそうですね。
今回は、そんな言葉のひとつ「猿も木から落ちる」の紹介です。
どんな意味なのか?どんなシーンで使用するのが、正しい使い方なのか?など実生活で役立つように、いろんな角度から説明していきますね^^
まずはじめは、意味と読み方から一緒に見ていきましょう。
猿も木から落ちるの意味・読み方!
この場合の「長じた人」との意味は、「優れた人」「秀でた人」です。
と、いうことは、簡単に言えば「優れた人も、失敗しすることがある。」という意味になりますね。
では、どうしてこんな表現をするようになったのでしょうか?
次の章で、言葉の成り立ちを見ていきましょう!
猿も木から落ちるの語源・由来とは?
「猿も木から落ちる」に語源らし語源はありません。
昔からあることわざなどには、意外とそういったものが多いのですよ。
しいていうなら、「見たまま」「聞いたまま」ということになります。
「猿」といえば
- 木登りが上手。
- 群れで行動する。
- かしこい動物。
などのイメージがありますよね。
その中でも一番に思い浮かぶのが「木登りが上手」なこと。
そんな「猿」がたまたま木から落ちたところを見て、「猿でも、木から落ちるんだぁ!」と思ったとしても不思議ではありません。
そこで、「優れた人も、失敗しすることがある。」ということを表現したいときに、「猿も木から落ちる」という言葉が使われるようになったですね。
「猿」を「優れた人」、「木登り」を「長けたこと」で比喩表現しているんですよ。
身近なものに比喩表現すると、わかりやすくなることって多いですからね!
猿も木から落ちるの使い方・例文
正しい使い方とは、どのようなものなか?例文で見ていきましょう。
落ち込んでいる人を励ますために「猿も木から落ちる」を使っている使用例です。
このような使い方ができるので、失敗をフォローするためにも使えそうですね。
次の例文を見てみましょう。
やはり、誰かが失敗した場合のフォローにも使えますね!
珍しい失敗の場合には、ぜひ「猿も木から落ちる」でフォローしてあげたいものです(*^-^*)
励ましの言葉・フォローの言葉が使い方次第で注意を促すの言葉になりましたね。
と、このように「猿も木から落ちる」を使います。
シチュエーションによって違う使い方ができる言葉なので、ぜひ使ってくださいね。
まとめ
いかがでしたか?
「猿も木から落ちる」の意味や語源・使い方を見てきました。
「めずらしい失敗」を表す慣用句やことわざは他にもこんなものがあります。
- 弘法にも筆の誤り:その道に長じた者でも、時には失敗をすることがあるというたとえ。
- 河童の川流れ:その道の名人でも、時には失敗することがあることのたとえ。
- 上手の手から水が漏れる: どんなに上手な人でも、ときには失敗することがあるというたとえ。
- 千慮(せんりょ)の一失(いっしつ):どんな知者でも、多くの考えのうちには一つぐらいは誤りもあるということ。十分に考えていても、思いがけない失敗があること。
- 天狗の飛び損ない: 日ごろ自慢している者が、油断して失敗してしまうことのたとえ。
もちろん、英語で表現することもできます。
「Even Homer sometimes nods.(優れたホメロスさえも、ときには居眠りをする)」
実はこちらは、英語のことわざなんです。
ホメロスとは、叙事詩「イリアス」などを残したと言われている、古代ギリシャの詩人なんですよ。
最後に「猿」が使われている、他のことわざや慣用句をご紹介しますね。
- 木から落ちた猿:頼みにするところ、よりどころを失って、どうしたらいいか分からない状態のたとえ。
- 猿の水練:見当違いで的外れなこと。
- 猿に烏帽子(えぼし):人柄にそぐわない服装や言動をすること。
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