子どもが「先生、訳が分からないこと言うの!」と顔に「?」をいっぱい浮かべながら話しかけてきました。
先生がいったい、何を言ったのか聞いてみると…
「いつも頑張ってるもんね!この成績は自業自得だね。」と、先生がニコニコしながら言ったのだとか。
確かに、「頑張っている」という言葉が入っていて、しかも「ニコニコ」している。
なのに「自業自得」とは、訳がわからない…
「自業自得」って確か、「悪いことをした結果が自分に返ってくること。」って意味だったよね?
もしかして意味を取り違えているのかもと、不安になり調べてみることにしました。
「自業自得」の意味をしっかりと調べたおかげで、知らなかった新事実を見つけましたよ(*´▽`*)
もちろん、子どもにも、きちんと意味の説明をすることにも成功!
そこで今回は、自業自得の意味や語源について詳しく紹介します。
一緒に見ていきましょう!
自業自得の意味・読み方!
一般的に悪い結果に対して使うことが多い言葉なんです。
しかし、もともとは良い結果も悪い結果も原因が自分にあり、その結果が自分に返ってきたときに「自業自得」という言葉を使っていました。
では、なぜ「自業自得」は悪い結果に使われることが多くなってしまったのでしょうか?
語源を知ることで解決できるかもしれませんね。
次の章で、語源を見ていくことにしましょう。
自業自得の語源・由来とは?
「自業自得」の語源をたどると、仏教へとたどり着きます。
しかし、どこにも「悪い結果に」という意味は入っていません(?_?)
ん?ちょっと待ってください。
何だかわかりにくい言葉が、意味の中に入っています。
そう「報い」です。
「報い」とは、「ある行為の結果として身にはね返ってくる事柄。善悪いずれについてもいうが、現在では悪い行為の結果についていうことが多い。」という意味の単語です。
なるほど!ここに、「自業自得」が、悪い結果に使われることが多くなった理由があったんですね。
冒頭部分でお話していた、先生が言った言葉。
「いつも頑張ってるもんな!この成績は自業自得だね。」は褒め言葉として「自業自得」を使っていたのです。
間違いではありませんがあまり認知されていない使い方ですから、誤解のもとではありますね。
私も子どもも、あらためて「自業自得」の使い方を覚えることができました。
さて、意味と語源を紹介してきました。
次の章では、使い方の紹介しますので、続けてみていきましょう。
自業自得の使い方・例文
例文を使いながら使い方をご紹介していきますね!
ひょっとしたら、アルバイトに何か引き付ける魅力があったのかもしれません。
しかし学生の本分は勉強ですから、それをおろそかにしてはいけませんね。
悪乗りしちゃいましたかぁ~(+_+)
やはり、注意は聞くものですね。
このように、何かあったときに原因が自分の行いにあったときに「自業自得」を使います。
人から言われることが多いのも、この言葉の特徴のひとつでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
「自業自得」の意味や語源・使い方を見てきました。
私自身は「自業自得」に良い意味がある。というのが新たな発見でしたが、あなたはどうでしたか?
ここで、「自業自得」の類語をご紹介しますね。
- 因果応報:人はよい行いをすればよい報いがあり、悪い行いをすれば悪い報いがあるということ。
- 身から出た錆:自分の犯した悪行のために、自分自身が苦しむこと。
- 墓穴を掘る:自分にとって大いに不利な状況へ至る原因を自分で作ることのたとえ。
- 自らの首を絞める:自分を苦しめるような状況を作るさま。
- 自縄自縛(むじょうじばく):自分の言動が自分をしばって、自由に振る舞えずに苦しむこと。
などがあります。
「自業自得」の本来の意味からすると、「因果応報」が一番意味が近い言葉ですね。
英語では、どうでしょうか?
- You asked for it(自分が招いた結果)
- You had it coming.(あなたがそれを招いた)
で、表すことができます。
「自業自得」は誤解を招きやすい言葉でしたね。
しかし「本来はこんな意味もあるんだよ!」と意固地にならずに、時代の流れに臨機応変に対応していくというのも、大切なことです。
「言葉は生き物」です!
意味が変わっていく可能性もありますから、ひょっとしたら「自業自得」の意味にも変化があるかもしれませんよ。
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