「○○さんって話しかけると、すぐ眉をひそめるよね」
「あー!確かに言われてみればそうだね!なんでだろうね?」
その時私は、あれ?「眉をひそめる」ってなんだっけ…?と思い、うまく会話に入っていけませんでした。
こんな風によく耳にするけれど、意味が曖昧だったり、うまく説明できない言葉ってよくありますよね!
そこで今回は、眉をひそめるの意味や語源について詳しく紹介します!
この記事を読み終えたころには、「眉をひそめる」の意味はバッチリ(^^♪
眉をひそめるの意味・読み方は?
冒頭のセリフは、「○○さんは、話しかけるといつも眉間にしわが寄った顔になる」ということ。
意味を調べると「あぁ、確かに彼女はいつもそんな顔になるなぁ~」と思ったのですが…。
一体「ひそめる」ってなんのことなのでしょう?
「ひそむ」とも違いますし、「眉をひそめる」で、なぜこんな意味になるのか、これだけではよくわかりませんよね。
「眉をひそめる」の語源をみると、もっと深いところまで、この言葉について知ることが出来ますよ!
眉をひそめるの語源とは?
「眉をひそめる」を漢字で書くと「眉を顰める」と書きます。
難しい漢字ですが、「顰」は
- 音読み: ヒン ビン
- 訓読み: しか(める) ひそ(める) ひそ(み)
という読み方があって、この一文字だけで、しかめる。ひそめる。ひそみ。顔をしかめる。眉間にしわを寄せる。という意味があるんです!
「顰」を使った言葉で、「顰蹙(ひんしゅく)」がありますが、これも「不快に感じて顔をしかめること、まゆをひそめること」という意味。
つまり、この漢字自体が「眉をひそめる」という意味を持っているんですね!
人から嫌がられる言動をすると「顰蹙を買うぞ!」なんて言われますよね!あの「ひんしゅく」です。
人間は「嫌だなぁ」と不快に思うことがあると、眉間にシワを寄せる表情になりますよね。
そんな人間の当たり前の感情と表情をうまく表した言葉なのです!
では、次は実感編ですよ!
眉をひそめるの使い方・例文!
「眉をひそめる」を使った例文をいくつかあげていきます。
どのように使われているか、比べながら見てみてくださいね!
- 「彼は自分の嫌いな食べ物が出てきた途端、眉をひそめた」
- 「仕事のミスを発見し、眉をひそめる」
- 「突然、知らない人に声をかけられて眉をひそめた」
このように使えますよ!
嫌なことや、不快、恐怖、不愉快なことで眉間にシワが寄った表情、まさに使い時!
ちなみに、「眉をひそめる」は、「眉をしかめる」とよく誤用されています。
2014(平成26)年度の文化庁「国語に関する世論調査」では、「眉をひそめる」を使うという人、「眉をしかめる」を使うという人、共に44.5%という結果が出ているんです!
この結果は衝撃的ですよね…半数の人が間違えた使い方をしてしまっているのです。
特に、50代、60代では「眉をしかめる」派が多いそうですよ。
原因としては、「顔をしかめる」と混同してしまっているからなんですね!
確かに意味も言葉も似ていますし、間違いやすいですが、ここはしっかりと覚えてくださいね!
是非、あなたは正しい日本語を使ってください!
さいごに
最後に「眉をひそめる」の類義語を紹介しておしまいにしますね!
- 「顔をしかめる」
- 「歯が浮く」
- 「不快な音を聞いたり、酸っぱい物を食べたりして、歯の根がゆるんで浮くように感じること」
- 「軽薄な言動、きざな言動に対して気持ち悪く感じること」
- 「鼻持ちならない」
「かおをしかめる」と読みます。
文中でも少しふれましたが、意味は「不快などから表情をゆがめること」です。
「眉をひそめる」とほぼ同じ意味で使われていますね!
「はがうく」と読みます。これには大きく分けて、
の2つの意味があります。
「はなもちならない」と読みます。
「言語や行動ががまんできないほど不愉快である」という意味がありますよ!
今回は「眉をひそめる」の意味や語源、使い方について解説をしてきました!
私も経験があるのですが、仕事が忙しいとつい眉をひそめがち…。
仕事中に怖い顔になってる人って意外と多いんですよね。
些細なことだけど、つい顔に出ちゃう!そんな時って多々ありますよね!まさにそんな状態を表す言葉でした。
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