育児休暇を終えて会社に戻ってきた後輩が一言…

「以前と同様に骨身を削って一生懸命に働かせて頂こうと思っています。」


骨身を削る


骨身を削る…何となく意味は分かるけど、ちゃんと説明するとなると…。

そんな言葉結構ありますよね。

そこで今回は、骨身を削るの意味や語源について紹介しますね!



骨身を削るの意味・読み方とは?


「骨身を削る」「ほねみをけずる」と読みます。

「体がやせるほどに一生懸命に努力する。身体がやせほそるほど苦労する。大変な苦労をする。心を痛める。」などの意味です。



ちなみに、この言葉を覚えたばかりの子供が「ママは、骨身を削って産んでくれたんだね」と言った言葉を思い出しました(笑)

では、なぜ骨身を削るとこんな意味になるのでしょうか。

その秘密は語源に隠されていますよ!


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骨身を削るの語源とは?

まず、物事に対する「全力」を「骨身」に例えてています。

では「削る」は何を例えてるのでしょうか。

「出し切る・尽くす」といった事を例えているのですね!


この事が分かると言葉をつなげるだけなので「骨身を削る」というのは「力を出し惜しまず、全力を尽くす、出し切る」状態である事が分かります。


他にも「身を削る」や「粉骨砕身」(ふんこつさいしん)なんていう四字熟語も同じような意味です。

慣用句・ことわざ・四字熟語には同じような意味の言葉がたくさんありますね!


骨身を削る

骨身を削るの使い方・例文!

それでは、例文を作ってみましょう。

  • 会長がこの会社を設立した頃は、毎日骨身を削る思いで仕事をされていたのだと思います。
  • あの人の為なら、誰もが骨身を削ってでも協力を惜しまないでしょう。
  • 骨身を削ってお世話をしてくださる看護師さんには感謝しきれません。

骨身を削って~する。骨身を削る思い。という使い方が多いのではないでしょうか。

きちんと意味がわかると使いやすい慣用句の一つですね。


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まとめ

「骨身を削る」は慣用句に分類され、同義語には「身を削る」の他にも「身を粉にする」「骨を折る」などといった言葉があります。

「身」や「骨」などが付くものが多いですね。

やはり、全力で力を出し切ると心身ともに疲れ果て、身体にも影響がでる事からこういった慣用句が生まれてくるのでしょうか。

音の響きは似ていますが「鎬を削る(しのぎをけずる)」は全く違う意味(互いに力を出し合って、激しく争う)ですので言い間違いに注意しましょう。

力を出すというところは共通していますが、やはり言葉は正しく使わないと恥ずかしい思いをしますからね(^-^;


英語で表現すると「break one’s back」になります。

日本の慣用句を英語にすると、やはり違和感がありますね。

私なら、「背中にケガをした」と訳してしまいそうです(^-^;


他にも「骨」を使った慣用句を文章を使って例をあげてみようと思います。

最近の気候はまさに「骨身(ほねみ)に染みる」寒さですね。

ここにも「骨」が使われていますね。「骨身にこたえる」とも言います。

たまには、温泉にでも行ってゆっくりと「骨を休めたい」ですね。

これは「骨を休める」という慣用句を使用しているのですね。

さて、最後に私の心意気を聞いていただきましょう。

一生懸命やっても「骨折り損のくたびれもうけ」にならないように仕事は常に、「骨身を削る」心意気で頑張って行こうと思います!


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