「目から鼻へ抜ける」ってどんな意味がある言葉なのでしょうか?
「抜ける」というくらいですから目から鼻に向かって何かが通っていく印象ですよね!
しかし、何が通っていくのか想像もつきませんし、これだけでは意味まではわかりません(;´Д`)
涙か何かのことなのでしょうか?
そこで今回は、目から鼻へ抜けるの意味や語源、使い方について解説していきますね!
それでは、まずは意味から見ていきましょう!
目から鼻へ抜けるの意味・読み方は?
なるほど!しかし、なぜ「目から鼻へ抜ける」がこのような意味で使われているんでしょうか?
どんな理由からこう使われるようになったのか気になりますね^^
それには「目から鼻へ抜ける」の語源からその糸口が見つかるかもしれません!
次はその語源にスポットを当てていきます!
目から鼻へ抜けるの語源とは?
実は、「目から鼻へ抜ける」の語源は大きくわけて2つあります!
早速解説をしていきますね!
まずは、「目と鼻」の話です。
「目」を使って物事を「視角」ですばやく嗅ぎ分ける様子、次に「鼻」を使って「嗅覚」でも物事を嗅ぎ分ける様子、を現しています。
視覚も嗅覚も連動してすぐれた働きをすることから、その様子が「とても利口で賢いこと、物事の判断が素早く、抜け目がないこと」という意味で使われているようになったという説です。
五感が敏感だったり、神経がするどい人から来ているイメージがありますね!
そして2つ目は、奈良時代の話になります。
奈良の大仏を建造中、完成までもう一息のところで大仏の片目を入れ忘れていたことに気がつきました。
さぁどうしようかと悩んでいると、一人の職人さんが片目を持って足場を伝い、大仏の目を入れにいったそうです。
彼は空洞になっている大仏の目の中に入っていき、うまく目玉をはめ込みました。しかし、そこで更に困ったことが発覚(;゚Д゚)!
その職人さんは目の中に入って目玉をはめ込んだので、そのまま目の中に閉じ込められてしまったんですね!
これは大変だ!と仲間の職人さんたちがそれを心配して見ていると、なんと、中に閉じ込められた職人さんは大仏の目から鼻に移動し、鼻の穴から出てきたそうです。
それを見て仲間の職人さんたちは大喝采、彼は機転をきかせて無事に脱出出来た、というお話です。
このことから「目から鼻へ抜ける」は彼の行動を基に「とても利口で賢いこと、物事の判断が素早く、抜け目がないこと」という意味で使われるようになったんですね!
諸説ありますが、このような成り立ちがある言葉なのです。
そんな「目から鼻へ抜ける」はどんな使い方ができる言葉なのでしょうか?
次はその使い方にスポットを当てていきますよ!
目から鼻へ抜けるの使い方・例文!
では、「目から鼻へ抜ける」の使い方を例文にして紹介したいと思います。
- 「目から鼻へ抜ける部下」
- 「彼に質問をしたら、目から鼻に抜ける回答が返って来た」
このように主に「賢い、抜け目がない」という意味で使われる言葉です。
しっかりしている部下なんだなぁ、おもいもよらない回答が返ってきたんだなぁという感じが伝わってきますよね!
また、2つ目のように「目から鼻に抜ける」という使い方も出来ますよ!
他にも「目から入って鼻へ出る」などもあり、何れも正しい使い方なので是非覚えておいてください!
ちなみに、間違いやすいところで「目が鼻へ抜ける」「鼻から目へ抜ける」などがあります。
これらは間違いなので、正しい使い方をするよう気を付けてくださいね!
さいごに
ここで「目から鼻へ抜ける」の類義語を紹介したいと思います!
- 「一を聞いて十を知る」
- 「小利口」
- 「世知賢い」
「いちをきいてじゅうをしる」と読み「物事の一端を聞いただけで全体を理解すること、非常に賢く理解力があること」という意味がありますよ!
例えば「この歳で一を聞いて十を知るとはたいした少年だ」
「こりこう」と読みます。「目先のことによく気が付き抜けめがないが、大局を見通す判断力に欠けていること」という意味があります。
例えば「私の妻は少し小利口なところがある」などと使ったり出来ますよ!
「せちがしこい」と読み、意味は「打算的で抜け目がないこと」などがあります。
例えば「なんて世知賢い男なんだ」などと使うことが出来ますね!
今回は「目から鼻へ抜ける」の意味や語源、使い方について解説をしてきました!いかがでしたか?言葉のイメージをは掴めましたか?
「とても利口で賢いこと、物事の判断が素早く、抜け目がないこと」という意味がありました。
物事の判断が早いなんてうらやましい限りです。
使いやすいところだと、誉め言葉として使うことが出来ますね!
あなたの周りにもこれに当てはまる人がいるのではないでしょうか?また、あなた自身がそうかもしれません!
是非「目から鼻へ抜ける」を覚えて、活用してみてくださいね!
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