ある日、会議中に、「それは身を蓋もない言い方だな」と上司に苦笑されたことがありました。
あなたも事あるごとに「身も蓋もない」という言葉を聞いたことがあると思います。
しかし、意外にキチンとした意味は分からないのではないでしょうか?
実は、あまり言われたくはない「身も蓋もない」という言葉。
今回は、身も蓋もないについて意味や語源、使い方を詳しく紹介していきます!
身も蓋もないの意味・読み方は?
その場がシーンとしてしまう場合、正しいことを言っているのですが、露骨すぎることが多いんですよね。
では、次に語源について解説していきます。
身も蓋もないの語源とは?
「身も蓋もない」という言葉の身ってどの部分を表していると思いますか?
何かに詰まっている中身みたいなイメージをしませんか?
実は、身とは、モノを入れる容器のことを指します。
容器の中に入っている中身ではなく、本体なんですね(;゚Д゚)!
そして、容器の本体も蓋もないのは、隠す部分が全くなく何もかもさらけ出している状態になります。
そこから、露骨すぎて風情がないという意味を表すようになりました。
容器も蓋もなければ、隠すどころか物も入れられない気がするのですが、こんなこと言ったら「身も蓋もない」ですかね。
身も蓋もないの使い方・例文!
次は、使い方について例文をいくつか挙げながら見ていきます。
- 「そんな言い方は、身も蓋もないだろう。」
- 「こんなことを言うと身も蓋もないけど、この会議意味ないんじゃないの?」
- この人、音痴だなと思うが言い方を気をつけておかないと、身も蓋もない言い方になってしまう。
- こんなこと言うと身も蓋もないけど、その服似合ってないよ。
仕事をする中でどうしても仕事が遅い人がいると思います。
そういう人に対してついついきつい言い方をしたくなりますが、誰の徳にもなりませんよね。
会議あるあるではないでしょうか。
時間だけが過ぎていく、結論が出ない話し合い。
もしくは、目的があまりはっきりしないような会議。
歌い方が独特などと言い方を変えてあげれば良いのでしょうか。
喉まで言葉がでかかってしまいますが、絶対言えないですね。
さいごに
最後に、類義語について見ておきたいと思います。
- 露骨な言い方
- 露骨な表現
- 直接的な表現
- 率直すぎる
- ストレートすぎる
- あからさまな表現
ちなみに、似たような表現に「元も子もない」と言う言葉がありますが、この言葉の意味は、何もかもを失うことです。
混同されやすいので、気をつけてください。
今回は、「身も蓋もない」について見てきましたが、いかがでしたでしょうか。
日頃からなんとなく使っている言葉ですが、意味を調べたり、語源を調べたりするともっと言葉を理解することができると思います。
ムッとしてしまってつい露骨な言い方をしてしまったり、相手からそんな言い方をされてしまうことはありませんか?
そんな時は、こう言う場面で「身も蓋もない」を使うんだなと思ってみると、相手の言い方や自分の言い方を深刻に捉えることも少なくなると思います。
私は、たまにそう考えてその場やり過ごします。
言葉の意味を調べただけじゃなく日常生活で生かせてこそ、言葉を使いこなせるようになったと言えるのではないでしょうか。
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