なにかを比べるときに「月とすっぽん」と言いますよね。
あなたも、一度は使ったことがあるのではないでしょうか?
しかし、なぜ「月」と「すっぽん」で比べることになったんでしょうか?
「月」と「太陽」なら、なんとなく比べられそうですが・・・。
きっと、すっぽんになった意味があるはずですね。
そこで今回は「月とすっぽん」の正しい意味や語源・使い方を紹介します!
まずは、意味と読み方から一緒に見ていきましょう。
月とすっぽんの意味・読み方!
「月」と「すっぽん」…意味を知っても、共通点が無いように感じますね(;´∀`)
次の章で、言葉の成り立ちを見ていきましょう!
月とすっぽんの語源・由来とは?
「月とすっぽん」このふたつが比べられた理由は実に単純!
なんと、「両方とも丸いから」なのです(;゚Д゚)!
「それだけ!」なんて驚いてしまいますが、それだけなのです…
「満月」を想像してください。きれいに輝いている丸いですね。
最近よく聞く「スーパームーン」なんか、まさにそれ!
では、次にすっぽんの甲羅を想像してください。
少し緑がかった黒っぽい甲羅。
すっぽんは池や沼の水の中で生活をしているため、甲羅には泥や藻もついています。
残念ながら、きれいなものとは言いがたいですね・・・。
また、月は宇宙と言いう神秘性の高い空間に浮かんでいることにたいし、すっぽんは池や沼の汚れた水に浮いているもの。
共通点は「丸い」というだけ。
比べられるのが気の毒になってしまうくらいに、差がありますね。
そんなことから、「満月」を「きれいなもの」「美しいもの」「秀でているもの」の象徴と。
「すっぽん」を「醜いもの」「劣っているもの」の象徴として比喩するようになったのです。
そこから、「月とすっぽん」という言葉が生まれました。
白羽の矢が当たってしまった「すっぽん」。
決して劣っている生物ではなく、食べると栄養もあるのに…
本当に気の毒で仕方がありません( ̄▽ ̄;)
ここまでで、意味と言葉の成り立ちを知ることができました。
次は実際に使うために、使い方を紹介しますね。
月とすっぽんの使い方・例文
早速、例文を使って使い方を見ていきましょう!
確かにガラケーと呼ばれる携帯電話からスマートフォンへの変化は比べようもないくらい大きな変化でした。
「比較にならないほどその違いは大きいこと。」という意味で「月とすっぽん」を使っている例文です。
兄弟姉妹を「月とすっぽん」と例えて比べるのはよくありますね。
個人差があるものを比べなくても…と思ってしまいますが、よく使われる使い方なので覚えておいて損はないと思いますよ。
こちらは、同一人物を比べるのに「月とすっぽん」を使っています。過去と現在を比べる。
こんな比べ方にも使えるということを覚えておきましょう。
と、このように「月とすっぽん」を使います。
ふたつのものに優劣をつけて比べる。そんな表現をしたい場合に「月とすっぽん」を使って表現しましょう。
ただし、「どんぐりの背比べ」のように、差がほとんどないものを比べる場合には「月とすっぽん」は使えません。
気を付けてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?
「月とすっぽん」の意味や語源・使い方を見てきました。
日常生活の中で、ふたつのものを比べることはよくあることです。
「月とすっぽん」使いやすい言葉だったんじゃないでしょうか?
「月とすっぽん」の類語には、こんなものがあります。
- 雲泥(うんでい)の差:非常な隔たり。たいへんな差。
- 駿河の富士と一里塚:比較にならないことのたとえ。
- 提灯に釣鐘:釣り合いが取れていない、比較にならないことのたとえ。
- 天と地:比較にならないほどその違いは大きいこと。
- 鍋蓋とすっぽん:比較するには違いすぎることのたとえ。
などがあります。
英語だと「apples and oranges(全く別のもの)」や「chalk and cheese(似ているが違うもの)」で表現できますよ。
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