「彼女、最近ちょっと図に乗っていると思わない?」
「部長のお気に入りだもんねぇ~。」
休憩時間や飲み会の席なんかで聞こえてきそうな、いや~な会話ですね。
ところで、この言葉に使われている「図」とは何なのでしょう?
「何かの図面?」「地図?」世の中にはいろいろな「図」がありますよね…
何の「図」に乗ったら、「いい気になる。」なんて意味になるんでしょうか。
使い慣れている言葉だけれど、「これって何のこと?」と聞かれると答えることができない。
そんな言葉は意外と多いものです。
今回はそんな言葉のひとつ「図に乗る」の紹介です。
「図に乗る」の正しい意味や語源・使い方をしっかりと見ていきましょう。
まずは、意味と読み方からいきますね!
図に乗るの意味・読み方
「図」から連想して「載る」と書いてしまいそうですが、誤表記になるので注意しましょう。
しかし、意味を知っても、「図」との関連性がわかりません( ̄▽ ̄;)
次の章で言葉の成り立ちを、見ていきましょう。
図に乗るの語源・由来とは?
「図に乗る」の語源は、仏教にあります。
仏教の法会(ほうえ)で唱えられていた「声明(しょうみょう)」と呼ばれる声楽が語源なんですよ。
ちなみに、意味のひとつで類語でもある「調子に乗る」は良い意味にも、良くない意味にも使える言葉です。
しかし、「図に乗る」は良くない意味にのみ使う言葉、ということを覚えていてくださいね。
図に乗るの使い方・例文
では例文を用いながら、「図に乗る」の使い方を紹介します。
褒められたからといって、調子に乗ってさぼっている。そんな様子を「図に乗る」で表現している例文ですね。
褒められると「図に乗る」というのは典型的な図式なのかもしれません(;´∀`)
お叱りの言葉として「図に乗る」を使っている例文です。
上司から「図に乗る」を使われた場合は、お叱りや注意を受けることがほとんどではないでしょうか。
「つけあがっていたのかなぁ。」と反省の意味を込めて、「図に乗る」を使っていますね。
このように他の人から言われるのではなく、自分で自分に「図に乗る」を使う場合もあります。
と、このように「図に乗る」を使います。
「悪乗りしている」状態などを表現するのに、ピッタリな言葉ですね。
まとめ
いかがでしたか?
「図に乗る」の意味や語源・使い方を見てきました。
「図に乗る」の類語は、「調子に乗る」以外にもありますよ!
- 天狗になる:いい気になって自慢する。得意になる。うぬぼれる。
- 思い上がる:実際よりえらい者だと思い込む。いい気になる。
- 驕(おご)り高ぶる:相手を見下して、高慢な態度をとる。
- 胡坐をかく:ずうずうしく構える。
- いい気になる:調子に乗る、増長する。
英語だと、「go overboard(「調子に乗って〇〇しすぎる)」「Don’t be conceited(うぬぼれるな)」などで表現できますよ。
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