「この間から、還暦・還暦って言ってるけど、一体何なの?」
と、小学生の子どもが聞いてきました。
主人と父の還暦祝いをどうしようか?と相談していたのを耳にして気になったみたいです。
還暦は、「60歳のお祝いだよ。」と、言ってしまうのは簡単。
しかし、なぜお祝いするのかなど、きちんと説明をした方が良いと思って、語源やどんなお祝いをするのかを一緒に調べてみることにしました。
おかげで、昔からある行事ごとにはそれぞれに意味があることをあらためて実感することができましたよ。
そこで今回は「還暦」について意味だけでなく語源や使い方・ちょっとした豆知識なんかも併せて紹介しますね!
では、まずはじめは意味と読み方から一緒に見ていきましょう!
還暦の意味・読み方!
つまり、長寿祝いのひとつですね。
でも、いったいどんな理由から「満60歳、数えで61歳」のことを「還暦」と呼ぶようになったのでしょうか?
次の語源の章で、見ていきましょう。
還暦の語源・由来とは?
「還暦」の語源をたどると「中国の暦」にたどり着きます。
語源が中国に言葉って本当に多いですね。
実は「還暦」には「本卦還り(ほんけがえり)」という別名があります。
この別名こそが、語源である中国の暦「十干十二支(じっかんじゅうにし)」での数え方なのです。
干支の十二支というと「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥」を思い浮かべますよね。
十干十二支は、これに十干(甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸)を組み合わせたもので、なんと60種類にもなるんですよ!
丙午(ひのえうま)の様に組み合わせ、癸亥(みずのとい)が最後60番目の干支となります。
つまり、十干十二支が一周するには60年かかるということです。
生まれた年の干支に返ってくることから、暦が戻ってくる。
つまり、「還暦」には「暦(こよみ)が還る」という意味がかくされていたのです。
第2の人生のスタートといったところでしょうか。
還暦の使い方・例文!
こちらの章では、例文を使って「還暦」の使い方を紹介していきます。
「還暦」といっても昔の60歳より、今の60歳の皆さんはずっと若いのでピンときませんね。
まだまだ、現役で頑張ってもらいますよ!
まとめ
いかがでしたか?
「還暦」の意味や語源・使い方を見てきました。
「還暦」は長寿のお祝いのひとつでした、他にはどんなお祝いがあるのでしょうか?
100歳を越えると、108歳の茶寿や111歳の皇寿、120歳の大還暦もあるんですよ!
これらは、本来数え年でお祝いするのですが、現在では満年齢で祝うことがほとんどです。
しかし、還暦だけは数え年で61歳、満年齢60歳でお祝いします。
ちなみに、数え年とは、生まれた年を1歳とし、元旦に年を重ねる数え方なんです。
昭和30年頃までは、年齢は「数え年」で表していたんですよ。
そうそう、還暦のお祝いは赤い頭巾やちゃんちゃんこを贈るのが風習なんですよ!
ひょっとしたら、これを見て「あっ!」と思った方もいるかもしれませんね。
赤いものを贈るには、ちゃんとした理由があります。
語源の章で、「還暦」には「暦(こよみ)が還る」という意味があると紹介しました。
「暦が還る」」=「赤ちゃんに還る」という考えから、語呂合わせで「赤いちゃんちゃんこ」を着るようになったんですよ。
ちなみに、男性の還暦は厄年が重なっています。
実は、「赤」には、魔除けや厄除けの力があると言われています。
そのため、特に男性は赤いものを身につける習慣があるんですよ。
「赤ちゃん」に言葉が似ているから「赤いちゃんちゃんこ」って日本人って言葉遊びが上手ですね。
そういえば、「めで鯛」や「よろ昆布」なんてのも、ありましたね。
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