「お母さん、たらふくってどんな漢字?」
クラスのお楽しみ会用に、紙芝居を作っていた子どもが話しかけてきました。
「たらふく」の漢字かぁ~。考えたことも無かったなぁ( ̄▽ ̄;)
お母さんも知らないから、ちょっと一緒に調べてみようか!せっかく漢字を調べるんだし、一緒に意味や使い方も調べようよ!
と、子どもと一緒に調べることにしました。
調べていくと、意外な事実が発見できたりして楽しかったですよ^^
そこで今回は「たらふく」について、意味や語源・使い方を紹介しますね!
どうぞ、最後までお付き合いください。
たらふくの意味・読み方!
漢字で書くと「鱈複」ということは、鱈のお腹に関係するのかな?と、思いきや実は当て字なんです(;゚Д゚)!
「鱈」は肉食動物で、貝類や小魚などなんでも食べます。
しかも、自分の体の半分くらいの動物にも襲いかかり、大きな口で捕食してしまうくらい、ものすごい大食いなんだそうです。
そして、鱈がたくさん獲物を食べてお腹がパンパンに張っている状態から、この当て字が使われました。
私たちも食べ過ぎると、お腹がパンパンに張りますもんね。
でも漢字が当て字ということは、漢字の意味に「たらふく」の意味は関係がないっていうことになります。
では、いったいどうやって「たらふく」という言葉は生まれたのでしょうか?
次の語源の章で一緒に見てみましょう。
たらふくの語源・由来とは?
「たらふく」の語源は、「足(た)る」や「足りる」という言葉にあります。
「足る」継続の助動詞「ふ」が付いたものが「足らふ」となり、意味は「十分である。満足である。」となるんです。
さらに、副詞語尾の「く」がくっつき「たらふく」という言葉ができたのです。
言葉の活用形だったということになりますね。
ということは、本来の漢字表記は「足らふく」となるのでしょうが、当て字があまりにもピッタリとはまりすぎたので、当て字で着してしまったんですね(;゚Д゚)!
実は、「たらふく」の語源には、もうひとつ説があります。
「足らい脹くるる」という言葉が語源という説です。
こちらは、現代の言葉ではなく昔の言葉。
意味は、
- 足らい・・・足りている
- 脹くるる・・・ふくれる
です。
たくさん食べて満足し、お腹が膨れている状態を表している言葉ですね。
どちらも有力な説なので、覚えておけば、豆知識としても使えますよ!
さて、ここま、「たらふく」の語源もわかったことですし、次の章では使い方を紹介します。
たらふくの使い方・例文
では早速、例文を見ていきましょう。
好きなものをたらふく食べられるのって、本当に幸せですよねぇ~。
ついついやってしまいがちですけど、健康にはよくなさそうですね。
おばあちゃんって、孫に食べさすのが楽しみなんでしょうか?
うちの祖母も未だに、いろいろと進めてくれます(#^.^#)
と、こんなふうに「たらふく」を使います。
「たらふく」は、「満腹まで」や「お腹いっぱいまで」と置き換えてみると正しい使い方かが確認できますよ!
まとめ
いかがでした?
「たらふく」の意味や語源・使い方を紹介してきました。
好きなものをお腹いっぱい食べたり飲んだりすることを「たらふく」以外の言葉で表すことができるのしょうか?
- しこたま:たくさん。
- あびるほどに:大量に。
- 嫌というほど:それ以上はいらないというくらい。
こちらはの3つは、あとに「食べる」や「飲む」が続くと「たらふく」と同じような意味の言葉になりますね。
- ドカ食い:一度にたくさん食べること。
- ガブ飲み:勢いよく多量にのむこと。
こちらの2つは、ちょっと不健康なイメージの言葉だなぁ。と私は感じてしまいました。
何だか苦しさが伝わってきそうです。
英語では、
- until satisfied (満足するまで)
- to one’s heart’s content(心ゆくまで)
で表すことができますね。
英語の方は、キレイな響きですね。
この表現は、心行くまで楽しむなどの表現にも応用できますよ!
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