先日、大学時代の友人のお宅にお邪魔した時の事です。
数十年ぶりだったので、話が弾み過ぎてすっかり長居(;´∀`)
そろそろ帰ろうと思ったら、シトシト雨が降り出していました。
すると、友人が「遣らずの雨」だね!と一言。
嬉しくて、ついつい座りなおしてしまいました。
数十年ぶりに会ったのに「遣らずの雨」なんて言ってくれたことに、すっかり気分が良くなったのです^^
しかし、ふと「遣らずの雨」の意味って「人を帰さないかのように降りだす雨のこと。」で正解だったかな?と気になりました・・・。
「確かこんな意味だったはず…」なんて、何となくわかるような気がするけれど、はっきりと確信がもてない。
あなたもそんな経験ありますよね?
知らなかった言葉を知ることは非常に大切なことです!
そこで今回は「遣らずの雨」の正しい意味や語源・使い方を紹介しますね。
ますは、意味から見ていきましょう。
遣らずの雨の意味・読み方!
他にも、「客や恋人が帰る頃になって、それを引きとどめるかのように降り出す雨。」や「出かけようとする時に折り悪く降りだす雨」という意味もあります。
「雨」が入る言葉なだけに、「止まずの雨」と間違う人が多いですので、ご注意くださいね。
「遣らず」…なんだか聞きなれない言葉ですね。
語源の章で詳しく見ていくことにしましょう。
遣らずの雨の語源・由来とは?
さて、こちらの章では「遣らずの雨」の語源の紹介です。
…と、言いたいところなのですが「遣らずの雨」には語源らしい語源はありません。
単語、ひとつひとつの意味から成り立っている言葉なのです。
それでは、「遣らずの雨」を単語ごとにわけて意味を掘り下げて説明していきますね。
では、まずは「遣らず」の意味から。
「遣らず」は「遣る」の否定形ですね。
そして、「遣る」の意味が、「そこへ行かせる。さしむける。送り届ける。」です。
この意味の否定形、「ない」がついたものが「遣らず」の意味になります。
つまり、「そこへ行かせない。さしむけない。」です。
「雨」は、「絶え間なく降り注ぐ、または、落ちてくるものの例え」という意味もありますが、「遣らずの雨」の雨は「空から降る雨」の事。
ふたつの言葉の意味をあわせると、「帰ろうとする人を帰さないかのように降りだす雨のこと。」が出来上がるというわけです。
それでは、次の章では例文を使って正しい使い方を紹介しますね。
遣らずの雨の使い方・例文!
それでは、例文を作っていきましょう。
この二つの例文に共通するのは「遣らずの雨」が降ったおかげで思わぬ良いことが起こったという点ですね。
他にはどんな使い方があるのでしょうか?
なるほど!
「遣らずの雨」が降ればいいなぁ…なんて使い方も出来るんですね。
まとめ
いかがでしたか?
「遣らずの雨」の意味や語源・使い方を見てきました。
「遣らずの雨」以外にも「雨」に関係することわざや慣用句はあります!:
せっかくの機会ですので、ご紹介しましょう。
- 雨車軸の如し(しゃじくのごとし):雨脚を車軸に見立てて、大粒の雨が激しく降るさま。
- 狐の嫁入り:日が照っているのに雨が降ること。
- 涙雨:悲しみの涙が化して降るという雨。
- 旱天の慈雨(かんてんのじう):日照り続きのときに降る、恵みの雨。
などがあります。
「雨」にもいろんな名前があることをあなたはご存じでしょうか。
今回、せっかく雨の名前のひとつ「遣らずの雨」を学んだので、ほんの一例ですがこちらも紹介したいと思います。
- 春時雨(はるしぐれ):春に降る時雨のこと。時雨は晴れたと思ったら降りだし、降りだしたと思ったら止むを繰り返す雨のこと。
- 五月雨(さみだれ):梅雨のこと。旧暦の5月に降る雨というのが由来。
- 半夏雨(はんげあめ):夏至~11日目の半夏生(はんげしょう)に降る雨のこと。
- 秋雨(あきさめ):8月下旬~10月にかけて降り続ける長雨のこと。
- 氷雨(ひさめ):晩秋から初冬に降る氷混じりの冷たい雨のこと。
え~!雨の名前ってこんなにあるの!というくらい、雨の名前はたくさんあります。
四季を大切にする日本。さすが、風流ですね。
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