うちの会社の社長、二代目で苦労知らずだからなのか横紙破りの行動ばっかり!
専務に常務・部長…みんな何とか止めようとするんだけれど、なかなか人の話に耳を傾けない…
どうしたものかなぁハァ━(-д-;)━ァ…
久しぶりにお会いした、元上司。
転職先の会社がこんな感じだったんだとか…
「横紙破り」、聞いたことがある気がするなぁ…程度の言葉だったのできちんとした意味はわからず。
話の流れからなんとなく「常識はずれな行動をとる」や「ワンマン経営」という雰囲気の言葉かな?と想像し話していました。
聞いたことがある気がする言葉だけど、はっきりとした意味はわからない。そんな言葉ってけっこうありますよね。
そこで今回は横紙破りの意味や語源について紹介します!
さっそく、一緒に見ていきましょう!
横紙破りの意味・読み方!
単純に「横紙」といわれる場合もありますので、覚えておきましょう。
意味から推測するに、「横紙破り」といわれる人はどちらかと言えば、あまり関わりたくない人を表す言葉のような気が…
そんな「横紙破り」はどんな語源から生まれた言葉なんでしょうか?
次の章で語源をみていくことにしましょう。
横紙破りの語源・由来とは?
「横紙破り」の語源は「和紙の特性」に関係しています。
というわけで、まずは和紙の特性から見ていきましょう。
実は、紙に「目」があるのを知っていますか?
もちろん「視力」のことでなく、「流れ目」と呼ばれるものです。
紙は、製造する際に原材料を一定方向に流しながら製造されます。
そのため繊維が一定方向にそろいやすく、それの方向が紙の流れ目になるのです。
和紙はその「流れ目」が縦に通っています。
「縦に通る」とは、紙の長辺に沿って平行方向に繊維が流れているということですね。
ちなみに、流れ目の特性は、流れ目と平行方向に沿って「破りやすい」「折りやすい」「折り目が割れにくい」です。
逆に、流れ目と垂直方向に沿うと「破りにくい」「折りにくい」「折り目が割れやすい」になります。
つまり、流れ目が縦に通ってる和紙は、横方向には破りにくい性質。
それなのに、和紙を無理にでも横向きに破ろうとすることが、言葉の語源になってます。
さて、ここまでで「横紙破り」の意味や語源がわかりました。
せっかく、学んだのですから次は実際に会話の中で使えるようになりたいですよね。
次の章では例文で使い方を紹介します!
横紙破りの使い方・例文!
意味の章でチラっと出てきていましたが、「横紙破り」はあまり関わりたくない人を例える言葉のようです。
つまり、良い意味で使われる言葉ではありません。
「自分勝手」「自己中心的」「空気が読めない」そんな人、あなたのまわりにも必ず一人くらいはいますよね。
いますね。こういう上司。
こういう人は、きっと自分のメンツしか考えてないんでしょうね。
人が変わったような状態なんですね。
猫をかぶっていたのか、「やらなきゃ!」というプレッシャーからなのかは分かりませんが、リーダーに立つ人が横紙破りでは困ります。
自分の立場を利用して横紙を破る人なんて、本当に関わり合いになりたくないですね。
そんな人にならないように注意したいものです。
まとめ
いかがでしたか?
「横紙破り」の意味や語源・使い方を見てきました。
紙の流れ目に限らず、何かに逆らって無理なことを押し通す言葉は他にもあります。
- 横車を押す:無理に事を行う。道理が合わないことを無理に押し通す。
- 横紙を裂く:自分の思ったとおりを無理に押し通そうとすること。また、そのような人。
もちろん「横紙破り」の類語です。それに語源もよく似ているんですよ。
機会があったら調べてみてくださいね。
「横紙破り」の類語は他にも、
- 道理が通らない:意義素類語考え方や生き方などがまともでないさま。
- 筋が通らない:意義素類語考えや意見などの根拠に正当性がないこと。
- 理にかなわない:意義素類語道理に適っていないさま。
- 不条理な:物事の筋道が通らないこと。道理に合わないこと。
- そうは問屋が卸さない:勝手な要求を出しても相手はそのとおりには動いてくれないということ。
と、たくさんあります。
「横紙破り」なんだか英語に訳すのは難しそうな言葉ですね。
しかし、「横紙破り」と意訳される英語がやはりあるんです!
- Imperious
意味は、傲慢(ごうまん)な。横柄な。です。
文章では、
Imperious man as he is,he had to humble himself before the voters.
と、こんな風に使われ「横紙破り」と意訳されるんですよ。
全文の訳は「さすが横紙破りの彼も選挙運動の時には頭を下げて頼んで歩いた。」となります。
残念ながら「横紙破り」な人は日本だけでなく世界各国にいそうです。ということは世界各地に意訳される言葉があるんじゃないでしょうか?
英語だけでなく、他の国の言葉を調べてみるのも面白いかもしれませんね。
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