「委曲を尽くした解説をどうもありがとうございました!」ニュース番組でのキャスターの一言。
テレビを見ていた私は「委曲を尽くす」という初めて聞く言葉に少し戸惑ってしまいました(汗)
あなたも、どういう意味か全くわからない言葉に出会った経験はありませんか?
日本語って細かく意味が違っていて、覚えたり活用するのはなかなか難しいですよね…。
そこで今回は、「委曲を尽くす」という言葉をわかりやすく解説していきます!
意味や語源、さらには英語表現まで解説するのでぜひ最後までご覧くださいね!
ではまずはじめに、「委曲を尽くす」の読み方や意味についてお話しします!
委曲を尽くすの読み方・意味とは?
ちなみに、「委曲を尽くす」の「委曲」だけだと、「詳しいさま」「詳細なさま」という意味なんです。
難しい読み方だと「委曲」と書いて「つばら」「つぶさ」「まつぶさ」、「委曲しい」と書いて「くわしい」とも読めるんですよ。
ところで、「委曲」とはどうやってできた熟語なのでしょうか?
そこで次は、このことわざの語源についてお話しします!
委曲を尽くすの語源とは?
まずは、漢字ひとつひとつに注目してお話ししていきますね。
はじめに「委曲」という漢字を、「委」と「曲」に分解して見てみましょう。
「委」という漢字には様々な意味がありますが、その中でも「細かい」「詳しい」という意味があります。
さらに「曲」という漢字にも、「細かいひとつひとつの部分」「入り組んでいて細かい」という意味があるのです。
この2つの似たような意味を持つ漢字を重ねて「委曲」という熟語ができました。
次に「尽くす」という言葉。
「尽」という漢字には「全部出し尽くす」「ある限りを出し切る」などの意味があります。
また、「尽くす」という動詞になると、「そのことのために全部を使ってしまう」「すべてを表現する」という意味になりますね。
この2つの言葉の意味を組み合わせると、「詳しくすべてを表現する」となりますよね。
これがベースとなり、少しずつ言い回しを変えて今の意味になっていったのではないでしょうか。
慣用句やことわざも、使われている漢字ひとつひとつの成り立ちや意味を知ることでより理解が深まりますよね!
では次に、委曲を尽くすの詳しい使い方や例文、英語表現についてお話しします!
委曲を尽くすの使い方・例文!
「委曲を尽くす」ということわざは、主に説明をする場に使われることが多いです。
たとえば、誰かがある物事などについて事細かく説明をしたときなどに、「委曲を尽くした説明をありがとうございました。」と使うことができますね。
ちなみに、文庫本には「委曲を尽くす」だけではなく、「委曲」と他の品詞を結びつけた違った言い回しが出てくるものもあります!
「委曲に食い入る」「委曲を告げる」など、「委曲を尽くす」とは違った意味の似た言葉が沢山あるんです!
なお、「食い入る」は「視線や心が深くに入り込む」、「告げる」は「言葉などで伝え知らせる」という意味がありますよ。
では次に、日常生活で英語をよく使う方向けに「委曲を尽くす」の英語表現をご紹介しますね!
まず、「委曲」は英語で「details」と訳します。「details」には「細部」「詳細」という意味がありますよ。
これが、「委曲を尽くす」になると「give all the details」と訳されます。
また、違った表し方だと、「go into particulars」「give a full account」とも表すことができますね!
それでは最後に、「委曲を尽くす」の類義語などについてお話しします!
まとめ
「委曲を尽くす」の類義語には、「こと細かに」「細大漏らさず」「委細漏らさず」「つぶさに」などがあります。
どれも「説明などを細かなところまで詳しく行うさま」という意味になりますよ!
また、「委曲」の類義語には「こと細か」「緻密」「精緻」などがありますね。
「慎重に微細に開発、実行される」という意味を持つ言葉です。
ちなみに、「委曲を尽くす」ということわざの意味が入っている四字熟語があるんですよ!
それが「委曲求全(いききょくきゅうぜん)」という四字熟語。
「委曲を尽くして、全体の調和を図ること」「全体がうまくいくように細かいことは譲歩するたとえ」という意味がありますね。
「委曲」という同じ言葉が入っているので使い間違えないように注意ですね!(汗)
あなたも「委曲を尽くす」を使える場面に出会った際は、ぜひ活用してみてくださいね!
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