「虫の知らせ」とはどんな意味がある言葉なのでしょう?虫が何かをお知らせしてくれるのでしょうが、現実的にそんなことはありませんよね。
実はこの言葉、少しスピリチュアルな雰囲気を持った面白い語源から来ているんですよ。
今回は、虫の知らせの意味や語源、使い方についての解説をしていきますね!
いったいどういうことなのか?まずは、その意味から一緒に勉強していきましょう!
虫の知らせの意味・読みは?
なんだかちょっと分かりにくいかもしれませんね。
簡単に言うと、よく「嫌な予感がするな~」なんて言ったりしますが、まさしくそれ!
そしてここで気になるのはなぜ「虫の知らせ」で、そのような意味になるのか?ではないでしょうか?
冒頭でも少し触れましたが、虫が何か悪い予感を知らせてくれるわけはありませんし、これだけではまだこの言葉についてよくわかりませんよね。
次は「虫の知らせ」の語源について勉強して、もう少し詳しく見ていきましょう!
面白い発見がありますよ(*^-^*)
虫の知らせの語源とは?
「虫の知らせ」の語源を解説していきます!
そもそも「虫」とはなんのことを指すのでしょう?
実はこの言葉は随分と昔からある言葉!
遥か昔、中国の道教では人間の体の中には生まれたときから「虫」がいると考えられてきました。
その虫は「三尸(さんし)」と呼ばれる3匹の虫のこと。
三尸は60日に一度訪れる庚申(こうしん)という日に、寝ている人間の体から抜け出して、天帝にその人間の罪悪を告げると言われています。
わかりやすくいうと、「悪いことをしたらそれを告げ口する虫」が生まれたときからみんなの中にいるよ!という考えなんですね。
なんだかちょっと迷惑な話ですが、更に怖いのはここからです。
その罪悪を告げられた人間は、なんと!寿命を縮められてしまいます…。
それを防ぐために、庚申の夜は眠らずに過ごさないといけないわけですね!
しかし、一人で夜あかしをして過ごすことは難しいので、庚申待(こうしんまち)という風習を行っていました。
この考えは日本では平安時代以降、陰陽師によって広まったそうですよ!
そもそも悪いことをすることがいけないのですが、告げ口をされると寿命を縮められるなんて恐ろしい話ですよね。
ちなみに、昼夜寝ないで過ごせば三尸は滅んで、精神的に安定し長生きが出来ると言われています!
庚申待という風習が出来るのも納得ですね!
そんな「三尸が罪悪を知らせること」が転じて、「虫の知らせ」となり、「虫が悪いことを知らせる」→「悪いことが起こりそうな予感がする」という意味に変わって現在も使われているんですね!
ではこの「虫の知らせ」実際にどんな風に使うことが出来る言葉なのでしょう?
次はその使い方にスポットを当てていきますよ!
虫の知らせの使い方・例文!
「虫の知らせ」の使い方についての解説をしていきます!いくつか例文をあげますので参考にしてみてくださいね。
- 「あの時、旅行先を変更したのは虫の知らせだったのだろうか」
- 「虫の知らせだろうか、嫌な予感がする」
2つ例文をあげてみました。このように使うことが出来ますね!
よく使われるのは1つ目のように後になって何かが起きたあと、「あれは虫の知らせだったのか!」と分かるような場合があります。
人間誰しも「第六感」のようなものを持っていますから、嫌な予感を感じることってよくありますよね。
そんな時こそこの「虫の知らせ」の使い時なのです!
さいごに
最後に「虫の知らせ」の類義語を紹介して終わりにしたいと思います!
- 「胸騒ぎ」
- 「第六感」
- 「インスピレーション」
「むなさわぎ」と読みます。「心配事や悪い予感のために、心が穏やかでないこと」という意味がありますよ!
「なんだか胸騒ぎがする」なんて使ったりしますね!
「だいろっかん」と読みます。「五感以外の理屈では説明の付かないよう勘や直感のこと」という意味があり、スピリチュアルな不思議な感覚によく使われます。
「第六感が働いた」などと使うことが出来ますよ!
意味は「想像や思考の過程で瞬間的にひらめくこと、霊感」です。第六感に近いものがある言葉ですよ!
例えば「インスピレーションを大切にする」なんて使ったりしますね!
今回は「虫の知らせ」の意味や語源、使い方について解説してきました!いかがでしたか?
「虫の知らせ」は、ちょっと怖いような不思議な語源がありましたが、実際に「虫の知らせ」を感じる時もそんな不思議な経験をすることが多いのではないでしょうか?
もしかしたら本当に私たちの中には「虫」のような、危険を感じとる不思議な力があるのかもしれませんよね!
そんな不思議な出来事があったときは「虫の知らせ」を思い出して自分の予感を信用してみると案外いい結果になるかもしれませんね!
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