「あれは因果応報だね…」なんて言葉を聞くことがありますよね。
「バチが当たった」と言われるようなことが起こったときに使われる言葉です。
実は、他にも似たような意味の言葉がたくさんあります。
類語が多いという事は、普段の生活でも役に立つ大切な教えがあるのかも!?
そこで今回は、「因果応報」の意味や使い方、語源について紹介します!
まずは、意味と読み方から、一緒に見ていきましょう。
因果応報の意味・読み方!
「因果応報」が、なぜこのような意味になるのでしょうか?
語源に隠されているかも知れません。
次の章で詳しく見てみましょう!
因果応報の語源・由来とは?
「因果応報」の語源をたどると、仏教へとたどり着きます。
そう、「因果応報」は仏教の教えのひとつなんですよ!
仏教に語源がある言葉って多いですね~。
因果応報は、実は「因果」と「応報」に分れていて、因果は「原因と結果」・応報は「報いを受ける」という意味になります。
どちらも仏教の教えです。
原因があるから結果が表れる。その結果として報いを受ける。という、教えになります。
あれ?どこにも「悪いことは」という言葉も「良いことは」という言葉も入っていません。
私は、「だったら、どっちでも使えるんだ!」と思ったのですが、本当にそうなのでしょうか?
もう一歩踏み込んで調べてみました。
すると、もともとの教えは、「善因善果・悪因悪果」というもので、「善い行いには良い結果が・悪い行いには悪い結果が返ってくる」という意味だった事が判明!
そう、つまり「因」の中に「善因」と「悪因」が隠されていたのです(;゚Д゚)!
「因」とは、仏教用語で「直接の原因」という意味ですから、良い結果にも悪い結果、どちらにも使える言葉で正解ですね!
因果応報の使い方・例文!
こちらの章では、例文を使いながら「因果応報」の使い方を紹介していきますね。
まずは、三つの例文を見ていただきました。
どれも、「悪い行いには悪い結果が返ってくる。」という使い方をしている例文ですね。
「因果応報」の意味を説明しているような使い方です。
でも昔話って本当にそういった内容のものが多いですよね。
このように、何かあったときに原因が自分の行いにあったときに「因果応報」を使います。
比較的良くない意味に使われがちな言葉ですが、よい意味にも使えることを覚えておいてくださいね。
ちなみに、人から言われることが多いのも、この言葉の特徴のひとつでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
「因果応報」の意味や語源・使い方を見てきました。
「因果応報」大切な教えでしたね!
類語がたくさんあるのも納得です。
ほんの一例になりますが、ここで類語を紹介しますね。
- 自業自得:自分の行いの報いを自分自身が受けること。
- 身から出た錆:自分の犯した悪行のために、自分自身が苦しむこと。
- 墓穴を掘る:自分にとって大いに不利な状況へ至る原因を自分で作ることのたとえ。
- 自らの首を絞める:自分を苦しめるような状況を作るさま。
- 自縄自縛(むじょうじばく):自分の言動が自分をしばって、自由に振る舞えずに苦しむこと。
などがあります。
英語では、どうでしょうか?
実は、同じような教えのことわざがあるんですよ(#^.^#)
・What goes around comes around.
直訳は、「酢より蜂蜜の方がより多くのハエを捕まえられる」ですが「巡りめぐって自分に返ってくる。」と、意訳される言葉です。
「因果応報」とそっくりですよね。
-
ちなみにスペイン語で
- Quien siembra cosecha. (種を蒔いた者が収穫する。)
- Was der Mensch sät, das wird er ernten.((人はまいたものを刈り取ることになる。)
ドイツ語で
と、各国に「因果応報」と意訳される言葉があります。
外国でも同じような考え方があるということですね。
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