何か問題が起きたときに「足手まといなんだよ!」なんて言われたり、言ったりした経験はありませんか?
これってやっぱり、よくない意味の言葉ですよね…
耳にする機会は多いけれども、きちんとした意味を知っているの?と聞かれれば不安になる言葉は意外と多いものです。
そんな言葉のひとつでもある「足手まとい」の正しい意味や語源、使い方を紹介しますね!
まずは、意味と読み方から一緒に見ていきましょう。
足手まといの意味・読み方!
漢字で表記すると「足手纏い」と書きます。
どうやら、「まとい」が意味のカギになりそうな感じですね。
次の章を見ていくことにしましょう。
足手まといの語源・由来とは?
「足手まとい」の語源は、単語ごとの意味にあります。
と、いうわけで今回こちらの章では「足手まとい」を単語ごとに分けて掘り下げて紹介しますね!
まず、「手」ですが、素直に「人体の、肩から先にある部分。」と、捉えましょう。
「足」も同様に「動物の体に付属した歩行のための器官。」と、捉えて支障ありません。
やはり、キーポイントとなるのは「まとい」の意味です。
「まとい」実は、もともとは「まとう(纏う)」なんです。
つまり、「まとう」の活用形のひとつが「まとい」というわけですね。
意味は、「巻きつく。」「絡(から)まる。」
ここまでで、全ての単語の意味が出そろいました。
では、意味を合体させてみましょう(*^-^*)
「足や手に巻きつく。」もしくは「足や手に絡まる。」となります。
具体的に何が巻きついたり、絡まったりしたのかは定かではありません・・・
例えば、足に何かが絡まった状態を想像すると、歩くのに邪魔になりそうですね(;´Д`)
もちろん、歩く以外の動きにも邪魔になります。
この状態こそが、「足手まとい」のもともとの意味なんです。
「手足にまつわりついて、自由な行動の妨げとなること。」ですね。
そこから、行動だけではなく「ものごとをするのに邪魔になること。またその人。」という意味に転じていったというわけなんです。
足手まといの使い方・例文!
それでは、例文を用いながら「足手まとい」の使い方を見ていきましょう!
「邪魔な人」という意味で「足手まとい」を使っている例文です。
しかし、単純に邪魔というわけではなくケガを心配してという、優しい一面もありますね。
こちらも先ほどの例文と同じように「邪魔者」という意味で使っています。
人のことを「邪魔者」扱いしていますが実は自分が「邪魔者」だったですね。「人の振り見て我が振り直せ」といったところでしょうか。
こちらの使い方は「邪魔になる」という意味で「足手まとい」を使っているものの、「謙遜」の意味も含めて「足手まとい」を使っている例文です。
上司に同行するときなどに耳にする使い方ですね。
「邪魔」になりたくない。「足手まとい」をこんなふうに使うこともできるんですね。
前後の文章や会話で意味をきちんと見極める大切さを感じさせる使い方です。
例文を見ていただくとお分かりになる通り、たいていの「足手まとい」は「邪魔」に置き換えることができます。
「足手まとい」を使う前に一度「邪魔」に置き換えてみると、使い方が正しいかどうかを判断する、ひとつの方法ですね。
まとめ
いかがでしたか?
「足手まとい」の意味や語源・使い方を見てきました。
ここで、「足手まとい」の類語を紹介しますね^^
- あしてがらみ:「足手まとい」と同じ意味。
- 邪魔立てする:わざと邪魔をすること。
- お荷物になる:重荷に感じられるものになる。負担となるものになる。
- 足かせになる:自由な行動を妨げるものになる。
- 足をひっぱる:人の成功や前進をじゃまする。また、妨げとなる。
英語では、nuisance(邪魔者)やbe in your way(邪魔になる)で表現できますね。
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