先日、上司から「君の話は、立て板の水のようだね。」と言われました。
私は「無意味だね」と言われたと思い、「そうですかぁ~」と笑ってごまかしながら、内心ではかなりイライラ(-_-;)
でも、いつも細やかな気遣いをしてくださる上司が、人の気分を害すようなことを言うのはおかしい!と思い調べてみることにしました。
すると、やっぱり!意味を誤解していたのです(;゚Д゚)!
知っていると思っていた言葉の意味が違う…そんな経験あなたにもありますよね。
そこで今回は「立て板に水」について私が勘違いしていた意味はもちろんのこと、語源や使い方も紹介します!
それでは、意味と読み方から一緒に見ていきましょう。
立て板に水の意味・読み方!
簡単に言えば、「すらすらと話すこと。」「口が達者なこと。」ですね。
私も間違えて覚えていましたが、実は「立て板に水」は意味の誤解が多い言葉なんです。
ちなみに、間違えて認識されている意味の代表は、
- 無意味
- 手ごたえがない
の2つ。
でもなぜ、誤用が多いのでしょうか?
詳しいことは、次の章で説明しますね!
立て板に水の語源・由来とは?
「立て板に水」の語源は、板に水をかける行為にあります。
では、どのようにして水をかけるのでしょうか?
その前に、「立て板」の意味を説明しますね。
「立て板」は文字通り「立ててある板。」のことです。
そこに水をかけると、もちろん水は重力によってさらさらと流れていきますね。
主婦の方は、まな板を洗う場面を思い出してもらうと分かりやすいと思います。
その様子を、人が話すらすらと話す様子にたとえたのが、「立て板に水」の語源。
語源がわかったところで、「立て板に水」に誤用が多い理由を説明しますね。
結論を言ってしまえば、誤用される理由は、板を立てかけて水をかける行為が他の意味にも解釈できるからです。
例えば、立てかけてある板に水をかけても、水がさらさらと流れていってしまうから、「無意味・手ごたえがない」という解釈になります。
確かに解釈できない訳ではありませんが、やはり正しい使い方を覚えておいた方が良いですね^^
ここまでで「立て板に水」の意味と語源を見てきました。
では、次の章で使い方を見てみましょう!
立て板に水の使い方・例文!
早速、誤用していないように気を付けながら、例文を見ていくことにしましょう。
先生方って話の進め方が上手な方が多いですよね。
私も参観や懇談に行く度に、感心してしまします。
「内弁慶」というわけではないんでしょうが…
場慣れすれば変わるのかもしれませんね。
人は誰も大好きなものについて話すときにはハイテンションになりますからね。
こんな感じで「立て板に水」を使っていきます。
あなたも「立て板に水」を使ってみてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?
「立て板に水」の意味や語源・使い方を見てきました。
語源を見ることで、誤用してしまう理由もわかりましたね。
「立て板に水」の類語にはこんなものがあります。
- 竹に油を塗る:よく滑るところから、口が達者なことのたとえ。
- 懸河の弁(けんがのべん):水を上から流すように、とどこおりなく弁舌を振るうこと。
- 一瀉千里(いっしゃせんり):文章や弁舌のよどみないことのたとえ。
どれも語源をみると、よく滑ることやよく流れることが関係している言葉です。
英語では、こんなふうに表現しますよ。
- Your tongue runs nineteen to the dozen.(十二語で済むことを十九語でまくし立てる)
- To speak nine words at once.(一度に九語しゃべる)
どちらも、「立て板に水」と意訳される表現です。
ちなみに、「立て板に水」は「上方いろはかるた」の「た」でもあります。
他には、どんな言葉が「上方いろはかるた」に使われているのか調べてみるのも楽しそうですね(*^-^*)
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