職場の先輩と一緒に、落語を見てきました。
表情も声色も豊かで、とても面白かったです!
落語が終わって感想を言い合っていると、「○○さんの話しが一番良かった!声もいぶし銀のような深みがあって、引き込まれちゃった!」と、先輩が言いました。
このとき、全然「いぶし銀」の意味が分からなくて…
先輩が、どういう意味で落語家さんのことを例えたのか、チンプンカンプン(;´Д`)
「いぶし銀」って、あんまり聞いたことない言葉だけど、響きがカッコいいですよね!
言葉の印象的には、「渋いおじさん紳士」っぽいな~と感じました。
ただ、こんな言葉の印象だけで分かった気になっていると、あとで痛い目に合う事も。
分からなかった言葉があったら、即調べていきましょう!
そこで今回はいぶし銀の意味や使い方をまとめてみました!
いぶし銀の意味・読み方とは?
冒頭で言っていた、「いぶし銀」の言葉の印象である「渋いおじさん紳士」は、合っているような、合っていないような…(笑)
見た目は派手ではないけれど、なんだか心惹かれる味わい深さを持ったものに使えそうですね。
いぶし銀の語源とは?
「いぶし銀」は漢字で書くと「燻し銀」。燻した銀のことを言います。
まずは、「燻す」の意味を簡単におさらいしますね。
「燻す」は、煙がたくさん出るように物を燃やすこと。
銀を燻すと、つやつやだった表面の光沢が失われて、味わい深い灰色になります。
このことから、「いぶし銀」は、きらきら輝くような華やかさはないけれど、奥深く・味わいのあることを意味するようになりました。
いぶし銀の使い方・例文!
- あの俳優は、今回の映画でいぶし銀として活躍した。
- 祖父はいぶし銀のような渋さがあり、貫禄がある。
- いぶし銀のように光る水面。
上の二つの例文は、人物のことを「いぶし銀」で例えています。
「いぶし銀」の持つ意味から考えると、色々経験して深い味わいを出している年配の方を例えることが多いです。
若い俳優さんや、アイドルにはない渋さがあります!年齢を重ねた俳優さんとか。
経験値の違いというんでしょうか…お芝居とかも自然な感じですが、役に対する奥深さが感じられます。
そんな俳優さんを表現するのにピッタリな言葉ですね。「いぶし銀」は。
ちなみに、俳優さんでなくても、自分たちのおじいさん・おばあさんだったり、いろいろなこと・時代を経験してきた人は、なんとも言えない味わい深さがあります。
三つ目の例文は、水面の光り方を「いぶし銀」の色で表現したものになっています。
「いぶし銀」の色が持つ意味も、時間をかけて酸化していった性質から、一様な色合いはなく、同じものは二度とできないものを含んでいます。
水面も刻一刻と変化していき、反射する光は同じものにはなりません。
ちょっと白んだ灰色っぽい色で、変化していくような色合いを表現するのに使える言葉です。
まとめ
今回は「いぶし銀」について、意味や使い方を確認してきました。
「いぶし銀」は、キラキラ輝くような光沢はないけれど、時間をかけてでしか出せない味わい深さを表現した言葉でした。
長い年月をかけて蓄積されていった経験から生み出されるその人の奥深さを、「いぶし銀」って言葉が表現してくれているような気がします。
普段なかなか聞くことがない言葉なので、友だちとかの前で披露すると「おっ!あいつ、結構難しい言葉知ってるな」と、一目置かれたり、置かれなかったりするかもしれません(笑)
一目置かれるかどうかは、置いておいて。今回、意味や語源・使い方を確認したので、これで「いぶし銀」という言葉に今後出会ったとしても、正しい意味とイメージが浮かんでくるのではないでしょうか。
ある言葉にイメージを持つとき、その言葉の語源を調べることがすごく役に立つと思います。
どういうふうに、あるいは何からその言葉ができたか。言葉の成り立ちまで学習すると、言葉の意味をただ覚えるだけより、言葉と意味が定着しやすいです。
今度また別の言葉が分からなくて、調べる機会があったら、ぜひ語源まで調べてみてくださいね!きっと、言葉とその意味が結びつきやすくなりますよ。
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