私たちが普段食べているお米は田んぼで作られています。
夏の時期には青々とした田んぼが広がっていますが、秋には黄金色に色づいた風景を目に…。
しかし、良く考えると黄金色の田んぼには価値がありますが、まだ青い田んぼをなぜ買うのでしょう?
今回は、「青田買い」の意味や使い方などについて紹介します!
青田にはすごいメリットが隠されているかも^^
青田買いの意味・読み方とは?
そこから転じて「企業などが一般的に行われる新入社員採用期間よりも早く、才能がありそうな人材に内定を与えたりそのために接触したりする」という意味でも使われます。
どちらかと言えば、現在ではこちらの意味で使われている方が多いですね!
「今はまだ青々とした田んぼのように未成熟だけど、後に成長して良い人材となってくれる」を表しています。
つまり、周りがその人の価値に気づき始めると、なかなか手に入れたり接触したりすることが難しくなる。
なので、将来的な価値を認めながら「まだ周りの評価が低い段階で手に入れてしまおう」ということですね。
また、不動産関連でもこの言葉は「将来的な価値を見越して早期にその土地を買う」というような先物売買のイメージで使われているようです。
青田買いの語源とは?
青田買いの語源は、「まだ青々とした段階で田んぼを買う」ことからきているとされています。
今はまだ価値が低いかもしれませんが、後に、おいしいお米やそれなりの収穫量を手に入れることができることを見越して「競争相手が少ないうちに買ってしまおう」ということですね。
ただし、予想通りに成長しない場合も当然あります(;´Д`)
いくら正確な予測や本当の価値を見抜く「目」を持っていたとしても、うまくいかないことも…。
リスクというものはどのような場面でもついて回るようですね。
青田買いの使い方・例文
「青田買い」の使い方ですが、やはり主に就職の場面で「将来を見越して事前に手に入れる」という意味で使われることが多いです。
また、採用という場面だけではなく「まだ無名なスポーツ選手を早い段階から追いかける」ことや「後々ブレイクしそうな芸能人をチェックしておく」などという行為も拡大解釈すれば「青田買い」と言えますね!
なかなか日常会話で「私はあなたを青田買いします」というように直接発するような言葉ではなく、その行為自体を「青田買い」と呼ぶケースが多いようです。
さて、ここで「青田買い」という言葉は、大前提として「将来的に価値が見込める人やもの」に対して使われるということに注目!
これと似たような言葉で「青田刈り」という言葉を目にしたり耳にしたりしたことあると思います。
一見すると同じ意味にとらえがちですが、正確に言うとこの2つは違う意味として使われるのです。
ちなみに「青田刈り」は「あおたがり」と読み、文字通りの意味としては「まだ稲穂として成長していない田んぼから青い稲の段階で刈り取ってしまう」という行為を表します。
早い段階から事前に「手を下す」ということは同じ。
しかし、手元に残ったものを比較すると「青田買い」では「十分に生育した稲穂たち」ですが「青田刈り」では「まだ青い状態の稲」。
ですので「青田刈り」は「そのものの将来的な価値は関係なく、とりあえず大量に刈り取ってしまう」という意味合いとなり、新入社員の話で言えば「とりあえず大量に新規採用してしまおう」の場合で使われます。
現在ではこの2つの言葉は時に混同して使われることもあるようですが、正確に使い分けるとするならば「そのもの」の価値を認めているか認めていないかの差ですね。
このように慣用句は一文字(今回は二文字ですが)異なるだけで違った意味としてとらえられてしまうことが多々あります。
正確な意味を知ることは、どこかで恥をかいてしまうことを回避することにも役立ちますので、気を付けていきたいものですね。
まとめ
いかがでしたか。
「青田買い」の意味や語源などについて見てきました。
例えば、これと似たような言葉としては「唾を付ける」という表現も当てはまるでしょう。
事前に予約しておくことやキープしておくなどというイメージになるでしょうか。
ただしキープという表現は少々軽い感じがしますね。
その中で「青田刈り」については特に区別しておく必要がありそうです。
「青田買い」と「青田刈り」は事前に手を下すという意味では同じですが、成長が見込めるほど価値の高いものを買い入れるか、のべつ幕なしに刈り取るかの違いがありました。
将来の成長を見越して早くから目をかけていた存在が世間に認められるほどの存在になった時、黄金色の田んぼが目に浮かぶのでしょうね^^
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