ここ最近、「私も焼きが回ったのかな~」と思うことが増えました。
特に子供と遊んでいるときなんて、以前のような動きが出来なくて全くついていけません(;´Д`)
「焼きが回る」という言葉は聞いたことあるよ!でも意味まではよくわからないという人は意外に多いのではないでしょうか?
案外、正しい意味ってわからないものなんですよね!
今回は、焼きが回るの意味や語源、使い方について紹介します!
実は面白い語源を持った言葉なんですよ^^
一緒に見ていきましょう。
焼きが回るの意味・読み方は?
私は体力の衰えを「焼きが回る」を使って表現してみました。
しかし、なぜ「腕前が落ちる、能力が鈍る」ことを「焼きが回る」というのでしょうか?
文面を見る限りだと、燃え尽きてしまったようなイメージですよね。
個人的には焦げるどころか灰になってしまうくらいの気持ちなのですが、しっかりとした理由があるからこそ、こういう言葉で表現されているのですよ!
ではその糸口を見つけるために、次はその語源について勉強していきましょう!
焼きが回るの語源とは?
「焼き」は、何かを焼いている意味ではなく「鍛冶」から来ている言葉!
「焼きを入れる」という言葉もありますが、この言葉と非常に関係性があるんですよ。
「鍛冶」とは、金属で刀や鉄砲などの品物を作る技で、昔の日本では鍛冶職人がたくさんの仕事を請け負っていました。
金属を熱してハンマーで打ち付けることで、金属は硬く強くなり、いい品物が出来上がるそうです!例えば刃物ならいい切れ味が出ます。
この事を鍛冶の言葉で「焼きを入れる」といいます。
そこで気をつけなければいけないことがあります。
焼きを入れている時に金属に火が行き渡りすぎてしまうと、かえって切れ味が鈍くなってしまうそうなんですね。
そのことが転じて、「年をとるなどして能力が鈍る、衰える」ことを「焼きが回る」というようになったそうです!
火が行き渡りすぎてしまうことから年を取ることに連想して言葉が生まれるなんて、とても面白い発想だと思いませんか?
私はこれを初めて知った時、妙に感心してしまいました。
やっぱり古来からの日本人の感性は目を見張るものがありますよね!
では次に「焼きが回る」の使い方について勉強していきましょう!
せっかく意味と語源を知ったので、それを生かせるとかっこいいですよ!
焼きが回るの使い方・例文!
- 「こんなことでミスをするなんて、お父さんも焼きが回ってきたね」
- 「まだ焼きが回る年齢じゃないよ」
こんな風に使えます!
「頭の働きや腕前が落ちる。年をとるなどして能力が鈍る、衰える」という意味でしたので、熟練した仕事をミスしてしまったり、車の運転が危なっかしくなったり、体力が衰えたり…などの様々なことに使えます。
主に「腕前が落ちる」という意味で使われることが多い言葉です!
さいごに
では最後に「焼きが回る」の関連語をいくつかあげていきます。
「鍛冶」が語源となった言葉を集めてみましたので、紹介してみますよ!
- 「焼きを入れる」
- 「相槌を打つ」
- 「たたき台」
「やきをいれる」と読みます。「ゆるんだ気持ちを引き締めさせること、制裁や拷問を加えること」という意味があります。
「金属を強く、硬くすること」が転じて、このように使われるようになりました。
「あいづちをうつ」と読みます。意味は「他人の話に調子を合わせて、同感の気持ちをもって受け答えするときの言葉や態度のこと」です!
鍛冶職人が焼きを入れる際に、師匠と弟子が金属をお互いに交互に打つことから生まれた言葉です。
「たたきだい」と読みます。意味は「試案、検討のもととなるもの」という意味があります。
元々は「焼きを入れる」際の、まだ出来ていない金属をのせる台のことを指します。
その金属を形を作っていき、そこから品物の形に完成させるので、それが転じてこのような言葉になったと考えられています!
今回は「焼きが回る」の意味や語彙、使い方について解説をしてきました!
鍛冶が語源とのことで驚いた人も多くいるかもしれませんね!
案外、鍛冶から来ている言葉って多いので、知っているとちょっとした豆知識として披露出来るかもしれせんよ。
学があるなぁなんて、あなたのイメージも変わるかもしれません!
是非この記事を参考に「焼きが回る」使っていってくださいね!
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