早速ですが、「諸刃の剣」はどのような意味がある言葉なのでしょう?
剣というくらいですから、何かを攻撃するのかな?ですとか、なんだかかっこいいイメージがありますよね!
今回は、諸刃の剣について意味や使い方、語源の解説をしていきますよ!
では、まずはその意味の説明からしていきますね!
諸刃の剣の意味・読み方は?
なんだか長ったらしいし、これだけではあまりピンと来ませんよね…
平たくいうと「自分も危険かもしれないリスクのある行動」といった所でしょうか。
では、しっかり意味を理解出来るように、この言葉の語源を勉強しましょう!
語源から知っていくと言葉の意味を詳しく知れるのはもちろん、忘れにくくもなりますし、何より言葉に愛着が沸いてきますよ!
諸刃の剣の語源とは?
「諸刃の剣」で気になるのは、「諸刃」とはなんなのか?ではないでしょうか?
「諸」とは、「もろもろ、多くの」という意味がありますが、名詞の上につくと少し意味が変わります。
- 2つの、両方の、双方の
- 多く、全ての
- 一緒の
という意味になります。
この場合は①の、2つの、両方のという意味になり「諸刃」は「両面の刃」ということなんです!
つまり「諸刃の剣」は「両面の刃の剣」ということですね!
これを踏まえて思い出してみてください。日本刀は片方にしか刃がついていませんよね。
そして、両方に刃がつているものが「剣」です!
どちらかというと西洋のイメージですね。
わかりやすい所でいうと、ゲームやアニメなんかでも、「なんとかの剣が~」なんて出てきたりしますよね!
刀を振りかざして敵を攻撃しても自分にあまり危険はありませんが、剣は両面に刃がありますので、振りかざして敵を攻撃すると、自分も被害を被る可能性があります。
こっち側にも刃がありますので、もし敵に不意を突かれたら自分も危険な目に合いそうで怖いですよね。
そんな様子が転じて「諸刃の剣」は、「相手に打撃を与えるが、自分も同じくらいの打撃を受ける可能性がある」という意味で使われるようになったと考えられています。
では、実際にはどんな風に使う言葉なのでしょう?次で使い方を紹介します!
諸刃の剣の使い方・例文!
「諸刃の剣」の使い方の例文をいくつか紹介していきますね。
- 「原子力発電所はたくさんの電気を作れて人々の役に立つが、事故が起こってしまえばそれは諸刃の剣だ」
- 「このサプリはとてもよく効くけど、諸刃の剣で副作用にも十分注意しないといけないよ」
- 「とてもいい作戦だと思うけど、それでは諸刃の剣になってしまうよ。リスクが高すぎる。」
一方では役に立つけれど、他方では大きな害がある。という意味で使ってみました。
原発事故は電力と引き換えにとんでもない害を与えますよね。
一方では役に立つけれど、他方では大きな害がある。という1つ目と同じ使い方です。
薬などは副作用がありますから、いいことがある半面、悪いこともある、でも副作用は出ないかもしれないし…といったニュアンスです。
スポーツや何かの試合でリスクがある攻撃や作戦のことをこのように表現することができます。
何かを例えて使えますので、スポーツにかぎらず、リスクのあることに幅広く使える言葉ですよ!
3つの例文をあげてみました。
少し使い方が難しいかもしれませんが、こうやって比べてみるとイメージが掴めたのではないでしょうか?
意外と身近なところに「諸刃の剣」に当てはまることたくさんありますよ!
さいごに
では最後に「諸刃の剣」の類義語を紹介して終わりにしましょう。
- 「両刃の剣」
- 「諸刃の刃」
「りょうばのつるぎ」と読みます。意味は「諸刃の剣」と同じで、両刃と言い換えている言葉です!
恐らく成り立ちも同じだと推測されます。
「もろはのやいば」と読みます。これも「諸刃の剣」と全く同じ意味なんです!
同じ意味の言い替えた言葉が3つもあるなんてすごいですよね!
ちなみに「諸刃の刃」については、誤用という説があります。
確かにこのままでいくと「両面に刃がある刃」という意味になって不自然に感じますよね。
しかし、広辞苑には「諸刃の刃」で載っているようで、一概に誤用とは言えません。
言葉は時代と共にどんどん変化していくので、とても面白いですね!
この場合は「諸刃の剣、両刃の剣」を使うのが無難だと思いますので、覚えておいてくださいね!
今回は「諸刃の剣」について説明してきました!
両面に刃がある剣の特徴を掴んだ面白い言葉でしたね!
リスクのある行動とはとても怖いものですが、成功すればとてもいい結果も待っています。
大人になると、リスク回避をしがちです。
だからこそ生まれた言葉なのかもしれませんが、失敗を恐れずに色々なことにチャレンジしてポジティブに考えてみるのもいいかもしれません!
大人だからこそ、「諸刃の剣」を払拭するくらいかっこよく決めたいですよね!
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