あなたは「虎の子」と聞くと何を想像しますか?単純に「虎の赤ちゃん」が思い付きますよね!


虎の子


よく「動物園で虎の赤ちゃんが生まれて~」などとニュースが放送されたりして、とても微笑ましい印象がありますが、この「虎の子」とはどんな意味がある言葉なのでしょう?

今回は、虎の子の意味や語源、使い方について解説をしますね!

さっそく意味の説明から見ていきましょう^^



虎の子の意味・読み方は?


「虎の子」は「とらのこ」と読みます。

「大切に持ち続けて離さないもの、秘蔵の金品など」という意味がありますよ!



虎の赤ちゃんがどうこうではありませんでした!少し残念です(^-^;

ここで気になることは、なぜ「虎の子」がこのような意味で使われているのか?ではないでしょうか?

この言葉を見るだけではなぜその意味になるのかさっぱりわかりませんし、そもそも連想も出来ませんよね。

もう少しこの言葉について詳しく知るために、次に「虎の子」の語源について解説します。

一緒に勉強していきましょう!


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虎の子の語源とは?

「虎の子」の語源について解説をしていきますよ!

実はこの言葉、「虎」の習性から来ている言葉なんです。


「トラ」は、ネコ科ヒョウ属の動物で、広くアジア大陸に生息していました。現在は数も随分と減り、絶滅してしまった国もあります。

生息している国はインド、インドネシア、タイ、中国、ネパール、バングラデシュ、ブータン、マレーシア、ロシアと言われていますよ!

日本には生息していないものの、日本でも中国から伝えられ、歴史的にもよく知られてきた動物ですよね!


そんなトラは子育ての際、他の動物よりも自分の子供をとても大切に育てるそうです。

動物は離乳を終え、独立出来るようになると一人立ちするのがとても早いですよね。例えば猫は4ヶ月~6ヶ月で親離れするそうですが、トラの場合は24ヶ月頃と言われていますよ!

約2年間しっかり母親の元で生きていけるスキルを身につけ、一人立ちをしていくんですね!大切に大切に育てるわけです。


ちなみに、同じネコ科のライオンが「子供を崖から突き落として、這い上がってくる子供のみを育てる」なんて話もありますが、同じネコ科でも随分とイメージが違いますよね!

実際にライオンは我が子にそんなことはしないそうです。実は母親はとても子煩悩ですよ!ちょっと安心しましたね。


話を戻して、そんな「トラが子供を大切に育てる」様子を「虎の子」と表現して、「大切にするもの」という意味に例えて使われていると考えられているのです!

この話を聞くと「大切なもの」とは「子供」を連想しますが、「虎の子」の場合は金品などを指すことが一般的です。

一般的に「大切なもの」といえば結局は「お金」という大人の現実を目の当たりにしたような気持ちになりますね。

何よりも子供はとても大切ですが、お金がないと育て上げることも出来ませんからそんな考えだってあながち間違いではありませんよね!

そんな「虎の子」ですが、実際にどんな使い方が出来るのでしょう?その活用方法を具体的に見ていきましょう!


虎の子

虎の子の使い方・例文!

ここでは「虎の子」の使い方、例文をあげますよ!どんな使い方があるのでしょうか?

  • 「あの人は虎の子をたくさん持っているなぁ」
  • 「泥棒に入られたものの、運よく虎の子の宝石は盗られなかった」
  • 「唯一の虎の子の貯金には手をつけられないよ」



3つの例文をあげてみました!

このように「大切なもの」=「金品など」を表していますね!

1つ目は「資産がたくさんある」といったニュアンスです。

2つ目は「宝石」のことですね!とっておきの宝石なんだろうなというイメージがわきます!

そして3つ目はストレートに「貯金」についてです。「お金」そのものを指すことも出来るんですね!

「虎の子供」というイメージから「お金」に連想するのはなかなか難しいかもしれませんが、このように使えますので参考にしてみてくださいね!


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さいごに

では最後に「虎」繋がりで「虎」がつく言葉をいくつか紹介していきます!どんな言葉があるのでしょうか?

  • 「虎に翼」
  • 「とらにつばさ」と読みます。「強い虎に翼をつけるように、もともと強いものに更に勢いや威力が加わること」という意味がありますよ!

  • 「虎は千里を行って千里を帰る」
  • 「とらはせんりをいってせんりをかえる」と読みます。意味は「虎のような猛獣でも、子供の為なら一日に千里行って、千里戻ってくるほどに、親が子供に心をひかれること」です。

    語源の章でも少し出たように、虎は子供を大切に育てるのでこの言葉はとても納得ですよね!

  • 「虎狼より人の口畏ろし」
  • 「とらおおかみよりひとのくちおそろし」と読みます。

    「狂暴な虎や狼よりも悪口や噂をいう人の方が怖いということ、悪口から身を守ることは難しい」という意味がある言葉なんです!



いかがでしたか?今回は「虎の子」について解説をしていました!

言葉だけを見るとなんだか可愛いイメージがありますが、子育ての部分に注目した言葉だとは驚きでしたね!

子育て中の私には、かっこいい虎が更にかっこよく感じられましたよ!

使い道は多々ある言葉です!語彙が増えたところで、是非参考にして使ってみてくださいね!


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