「うつつを抜かす」という言葉を聞いたことはあるけど、意味はちょっと…。なんて人多いのではないでしょうか?
ちなみに、私は暇があればスマホに目がいってしまい、スマホにうつつを抜かしてしまっています(;・∀・)
そして、よく子供にスマホをとりあげられます。いい大人がこれではいけませんね…。
こんな風に使うことが出来る言葉ですが、今回は「うつつを抜かす」の本来の意味や使い方を紹介していきます。
うつつを抜かすの意味・読み方は?
「うつつを抜かす」とはどのような意味がある言葉なのでしょうか?
ここで気になるのが「うつつ」ですよね。
私はこれ以外にうつつという言葉を聞いたことがありません。
これは一体どんな意味がある言葉なのでしょうか?
聞き慣れない言葉ですから、その意味を理解しないと、恐らく使い方もピンと来ないのではないでしょうか?
では、次で詳しく解説していきますね。
うつつを抜かすの語源は?
まず、うつつとは漢字で「現」と書きます。
実はうつつとは、現実を意味する言葉。
現実の他に「意識がはっきりとしている状態、生きている状態」という意味もあります。
このことから、「生きている状態から、何かの物事に魂が抜かれるほどに心を奪われる」ということが「現実が抜ける」→「うつつを抜かす」という表現になったようです。
その事に夢中になりすぎて(魂が抜かれて)意識がはっきりとしてない、他のことが何も手につかない、現実が見えていない。その様なニュアンス。
魂が抜かれるほど、と考えるととても大袈裟に感じるかもしれませんが、それほどにその物事にのめり込んでしまう状態を表しているんですね!
せっかく、うつつを抜かすの意味を知ったのですから使ってみたいですよね!
いったいどのような時にどのように使う言葉なのでしょうか?
うつつを抜かすの使い方・例文!
例えば私の場合は、まず「恋にうつつを抜かす」が思い当たります。
とても好きな人がいてその人のことばかりを考えてしまい、何も手につかない、その様な様子を表していますね。
他には、「遊びにうつつを抜かす」
遊びに夢中で勉強や仕事に身が入らない様子です。
ゲームとか、友達と遊び明かすなんてことも含まれますね。
こちらは遊んでばかりで、例えば勉強が疎かになり、成績が落ちてしまったり、なんだか悪い影響がありそうです。
お母さんに「息子が遊びにうつつを抜かして…」なんて言われないように、メリハリをつけて遊びましょう^^
同じ「うつつを抜かす」を使っていますが、比べてみると使い方ひとつでイメージがガラッと変わりますね。
個人的には恋のくだりは悪い意味では無く、特に若い学生さんなどには、これに関してはどんどんうつつを抜かしてもらいたいな。なんて思います(#^.^#)
他には没頭出来る趣味などにもいいかもしれません。
「趣味にうつつを抜かす」場合によってはこれもいいのではないかと思います。
この様に「うつつを抜かす」はそれなりにいい意味にも、ネガティブな意味にも使うことが出来ますね。
ただ、比較的ネガティブな印象で使うことが多い様です。
まとめ
では、うつつを抜かすの類義語と間連語をまとめてみましたので紹介していきますね。
- 類義語
- 「熱をあげる」
- 「血道(ちみち)をあげる」
- 間連語
- 「夢かうつつか」
- 「うつらうつら」
特定の対象に夢中になることを意味します。例えば芸能人やアイドルにハマった場合などはこの言葉がよく使われます。
主に異性や道楽に分別がつかないほどのぼせ上がることを意味します。
起こった出来事や状況が夢なのか現実なのか、その出来事が信じられないような気持ちを込めて使う言葉です。
ぼんやりしている様子を意味します。語源はうつつの「夢見心地」なニュアンスから来ているそうです。
類義語に関しては対象の物は少し違いますが、「物事にのめり込む様」が同じように使えますね。
他の言葉に比べると「うつつを抜かす」はもっと広い範囲の意味で使うことが出来そうです。
間連語については、「うつつ」を使った言葉を紹介してみました。
うつつ自体は現実を指す言葉ですが、主に夢見心地なぼんやりしている様子を表す言葉に多く使われているようです。
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