春に新社会人になる息子を持つ母親がふと漏らした言葉・・・

「人に花を持たされるのではなく、花を持たせてあげられる人になってほしい…」


花を持たせる


さて、この言葉にはどんな意味が込められているのでしょうか?

今回は、花を持たすの意味や使い方について紹介します!

あなたも、母親の気持ちになって一緒に見ていきましょう^^



花を持たすの意味・読み方は?


「花を持たす」は「はなをもたす」と読みます。

「相手を立てる。その人を立てて名誉や栄光を譲る。」という意味です。



相手に対して自分は一歩下がった立場で物事の功績を相手に譲り、相手を自分よりも高い地位として位置付ける様子を表しています。

社会人になると、時には「自分!自分!」とアピールすることも必要かもしれません。

しかし、自分だけの功績として表に出すのではなく、相手に譲ることで、のちにその功績よりもはるかに大きな人望を受けることもあります。


まさに「花を持たせる」ことは名わき役に徹することです。

分かりやすくいうと、「最優秀主演賞」よりも「最優秀助演賞」ですね(*^-^*)


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花を持たすの語源とは?

花を持たすの語源は、連句の用語がもとになっています。

連句とは読んで字のごとく「連なる句」で、一人が「五・七・五」でお題を振り、その情景から浮かぶ句を「七・七」で答える言葉の連想遊びのようなものです。

これを数人で「五・・七・五」「七・七」を繰り返し行っていきます。

句に詠み込む自然のものの中で、「花」は特別視されていて、「花」を詠めば見栄えが良くなるとされています。


しかも「花」の句を詠むことは、その座の中で高い地位にいる人であり、「花」を詠み込む場所が決まっていました。

そのため、お題を振る際は、特別に誰かに「花」の句を譲るようにしていたことから「花を持たせる」という言葉が生まれたのです。


また、昔から成功を成し遂げた時に花を贈呈していたことにも由来しているようです。


花を持たす

花を持たすの使い方・例文!

一生懸命にやった仕事を認められるということはとても誇らしいことです。

それを「自分がやった!」と言いたくなる気持ちはわかります。

しかしその時、ともに仕事を行った人のことを考えていますか?

ここで仲間のことを第一に考えられる人であれば、その功績を自分のものだけにするのではなく、仲間に譲ることが出来るでしょう。

これがまさに「花を持たせる」ということなんです。


ちなみに、「花を持たせる」のは偉ぶることではありません!

「手柄を譲ってやった」なんて気持ちで行うのは「花を持たせる」ということにはなりません。

美しい「花」をもらっても、そこに気持ちがこもっていなければ、喜びだって半減してしまいますよね。

相手に対して謙虚な気持ちで行うからこそ、その人や周りの人に愛される存在になれるのです。


あなたが行った謙虚な「花を持たせる」という行動が、のちにあなたに幸せを運んできてくれるはずです。

幸せになれる人は、花をもらう人ではなく、花をプレゼントできる人なんですね。


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さいごに

いかがでしたか?「花を持たせる」という言葉の意味が理解できたでしょうか?

この言葉には周りの人に対して謙虚な気持ちを持つことの大切さを教えてくれていますね。


人に「花を持たせる」ことは、簡単そうでなかなか難しいことでしょう。

特に、仕事の中では誰もが自分自身の評価を気にしてしまうものです。

「自分がよく評価されたい」「人より早く出世したい!」と思う気持ちはよくわかります。

中には「同僚を蹴落としてまで、自分が出世したい!」と思う人もいるでしょう。そんな強い気持ちを持つことも大切です。


でも、時には周りに「花を持たせる」ことも必要ですよね。

友人は、社会人として巣立つ息子に対して、謙虚な気持ちを忘れずに、人から愛される人になってほしいという想いが込めてこの言葉を使ったのですね。

母として息子の出世よりも、人望を受けられることを願うなんて素敵ですね。


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