上司「みんな、聞いてくれ。この間話したプロジェクトのリーダーだが、○○君と△△さんに白羽の矢が立ったよ」

部下達「えっ、あの大きなプロジェクトリーダーに○○君が!?」「すごいじゃないか△△さん!」「おめでとう、頑張ってね?」

拍手喝采パチパチパチ…。


白羽の矢


ドラマに良くあるワンシーンです。

○○君と△△さんは、大勢いる部下の中からリーダーに選ばれて、とても祝福されている様子。


あなたもこの記事を読んでくれてるということは、上司から白羽の矢がたったのではないでしょうか?

そして、いい意味だと思ってたけど、実は違う意味があるのではないかと悩んだりしてませんか。

そんなあなたの一抹の不安を解消するために、今回は「白羽の矢がたつ」の意味と使い方を紹介しますね。

どんな意味が隠されているのか、一緒に見ていきましょう!



白羽の矢がたつの意味と読み方とは?


「白羽の矢がたつ」とは「しらはのやがたつ」と読み、「多くの人の中から選ばれること」を意味します。

「白羽がたつ」とも言います。



現代では、「その人の知識や経験が認められて選ばれること、特別に選ばれること」と言う意味でよく使われる言葉。

しかし、本来は「〝犠牲者〟として選ばれること」と言う意味であり、あまり良い意味ではなかったのです。

「多くの人から選ばれる」のは同じことですが、「認められて特別に」と「犠牲者」では正反対ですよね。

では何故、元々は悪い意味であったのに良い意味で使われるようになったのでしょうか?

次に語源を見ていきましょう。


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白羽の矢がたつの語源とは?

「白羽の矢がたつ」の「白羽の矢」とは「白い矢羽を持つ矢」のことです。


日本古来の風習あるいは伝承によれば、神の生け贄として差し出される少女の家の屋根に、目印として白羽の矢がたてられたと言います。

鬼神やたたり神を含む神々からの災いを鎮めるために、他の人たちの身代わりとして一人を犠牲にするわけですね。

このことから、「白羽の矢がたつ」とは「犠牲者として選び出される」と言う意味となりました。


じゃぁ白羽の矢って縁起の悪いものなの?と思うかもしれませんが、実はそうではありません。

能楽の『賀茂』では、賀茂川を流れてきた白羽の矢が水汲みの下で止まり、それを見つけ不思議に思った少女が矢を持ち帰って軒下にさしておくと、やがて少女は懐妊して男の子を産んだ、と言うお話が語られています。

東京の富岡八幡宮では、白羽の矢が「開運吉事の当り矢」とされ、開運・縁起がよいことの象徴とされています。

やはり「白羽の矢」は縁起が良いもののようですね。


また、白い色に関しては、聖なる性質を持つと言われています。

そういうイメージもあって、「白羽の矢がたつ」は、現代では悪い意味が薄れ、良い意味で使われる方が多くなったのかもしれません。


白羽の矢がたつ

白羽の矢がたつの使い方・例文

では、実際に使ってみましょう。


「私はこれまでいくつものケーキのコンテストで賞を貰い、自分の腕には自信がある。

今回、ずっと夢に見ていた世界大会の日本代表として私に白羽の矢がたったのだ!」

この人は、日本代表として選ばれたことによって、自信を持っているケーキの腕前を認められ、喜んでいるわけですね。


「年末の追い込み時期。みんな大忙しで残業・徹夜は当たり前である。

そんな中、忘年会の幹事として私に白羽の矢がたってしまった。」

残業・徹夜当たり前の時期で猫の手も借りたいくらいなのに、忘年会の幹事まで任されてしまいどうすればいいのか…とこの人は困っているわけです。

こうしてみると、良い意味と悪い意味、両方の意味として捉えることができます。


他にも、例えば、

「ある店では企業拡大として新しく店舗を作った。

その店舗の店長として白羽の矢がたったのが、入社2年目の彼だった。」

この例文だと、新しい店の店長!今より収入も上がるでしょうし、何より、入社2年目とはいえ、彼の実力が認められたのかもしれません。

そう考えると良い意味でとれますよね。


しかし、その店舗が誰も行きたがらないようなとてもへんぴなところにあったり、○○激戦区と言われるような同じようなお店が沢山あるところだったらどうでしょうか。

へんぴなところでは、移動や生活に不便があるかもしれません。

激戦区では、他に勝たなければならないと言う大きなプレッシャーがあるかもしれません。

そう考えると、彼は嫌な役目を追わされたことになります。

ある意味では、受け方の解釈次第と言う部分はあるかも知れませんね、。


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まとめ

いかがだったでしょうか?

「白羽の矢がたつ」を「白羽の矢が当たる」と言う方もいます。

〝矢〟なので的に当てる連想から「当たる」と言ってしまうのかもしれませんが、これは間違いです。

語源からすると、本来は「たつ」になります。


特別なこと、名誉あることに使われがちな「白羽の矢がたつ」ですが、冷静になってよく考えてみると、実はとても嫌な役目を押し付けられていた!なんてことも有り得るかもしれません。

冒頭のドラマのシーンの話でも、みんな拍手喝采で祝福している様子ですが、心の中では「自分じゃなくてよかった~」と思っているかもしれませんね!


そう考えると、使うときも使われるときも注意したい言葉です。

最後に、あなたが「白羽の矢がたつの意味を知りたい!」と思い、様々な記事の中から、この記事に「白羽の矢をたて」、読んでもらえたことを私はとても嬉しく思います\(^^)/


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