「…年の瀬の物価高で青息吐息。今後も苦しい状況が続く見通しだ。」

テレビから聞きなれない言葉が出てきました。

息に色は着いていないのになんで【青息吐息】というんだろう?

名前の似た名曲があったから、最近できた造語?

意味はテレビの雰囲気から、なんとなく、よくないイメージけど、本当の意味は分からない…。


青息吐息


昔からあることわざなのか、最近できたものなのかわからない言葉に悩むって、あなたも経験があるかと思います。

何気ない会話の中に登場した時に、トンチンカンな受け答えをしてしまっては、相手が嫌な気分をするだけでなく自分のイメージダウンに…。

そうならないためにも、今回は青息吐息の意味や使い方について一緒に見ていきましょう!



青息吐息の意味・読み方とは?


「あおいきといき」と読み、意味は、

  1. 困って苦しいときなどに弱りきって吐くため息
  2. そのため息の出る状態のこと

をいいます。



青息(あおいき)を青色(あおいろ)と間違える人が多いので注意が必要。

青色吐息という四字熟語はありませんからね!

ちなみに、昭和59年に発売された高橋真梨子さんの代表曲「桃色吐息」の影響で、間違える人が多くなったようです^^


青息吐息は、苦しい時に出てくるため息、もしくはため息が出るくらいの苦しい状況を、色に例えて出てきた言葉。

ですが、息に色は着いていません…。

もしかしたら青色にも何か意味があるのかもしれません。

【青息吐息】の語源を探ってみましょう。


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青息吐息の語源とは?

あなたもとても困ったときや苦しいときに、ため息がでることがあると思います。

大きな心労・苦労があるとき、心身ともに疲れ果てて、苦しそうな息づかいをすることからできた四字熟語が「青息吐息」です。

「青息」は、苦しいときの息は顔面が青ざめていることから由来します。

「吐息」は、ため息のことです。
大きいため息が転じたものという説もあります。

この二つが合わさって「青息吐息」は誕生しました。

語源を調べて分かる通り青息吐息をつく人は、大変なストレスを抱えていることがうかがえます。


青息吐息

青息吐息の使い方・例文

青息吐息を使うと心境を表現できます。

非常に困ったときに出す元気のないため息、またはため息のでる状態の時に使うので

例えば、

  • 悲しみの表現:亡くなった父の傍らで幼い私を抱えた母は青息吐息をついた。
  • 心が傷つく表現:心無い言葉に青息吐息をついて教室を飛び出した
  • 嫌いの表現:青息吐息を吐きながら相手の所に赴いた
  • 表情に表れた気持ちの表現:無理な要求に彼は青息吐息になった



など、同じ青息吐息でも、使い方によって、相手の心理状況が想像で切ると思います。

また、経済的に困っているときに使われることが多いようで、
例えば、「政府は景気が好転していると言うが中小企業はいまだ青息吐息だ」などですね。

ちなみに、青色吐息と同じ意味合いの四字熟語と慣用句を紹介すると、
「意気消沈」、「陰陰滅滅」、「灰心喪気」、「気息奄奄」、「孤城落日」、「枯木死灰」「苦しい時の神頼み」、「弱り切る」、「弱り目」、「せぐるしい」
などがあります。


では、英語ではどうでしょう?

have a very hard time(とてもつらい、大変だ)と表現できます。

今現在つらいときに使う際は、haveを現在進行形(-ing)のhavingにして使います。

例えば、

I’m having a very hard time making ends meet.(生活が苦しくて青息吐息だ。)

Many small and medium-sized companies are having a very hard time due to prolonged recession. (長引く不景気で多くの中小企業は青息吐息だ(とても苦しんでいる)。)

他にもmisery resulting from affliction(苦痛から生じた結果)とも表現できますね。


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まとめ

最後に、ちょっとした雑学を紹介します。

【青息吐息】を青色吐息と間違えるようになったいきさつを第1章でお話しした通り、歌手の高橋真梨子さんの名曲「桃色吐息」(昭和59年)からの誤用が由来とされています。

桃色(ピンク)の持つ可愛らしさや健やかさのイメージが定着して、桃色(ピンク)とは逆の青色(ブルー)と、誤用されやすさから、【青息吐息】を青色と書き間違える人が増えました。

ここで、「桃色吐息」をリスペクトしてできたのが【青息吐息】なんじゃないの?【青息吐息】の方が後にできた造語じゃないの?と思う方もいるかと思います。


確かに【青息吐息】がいつ頃にできた四字熟語なのか調べてみましたが、残念ながら詳しくはわかりませんでした…。

しかし、青息吐息が昔からあった証拠として、大正時代の文豪・太宰治が小説の中で【青息吐息】を使っています。

「答案落第」(昭和13年)と「新釈諸国噺」(昭和20年)の2作品からわかる通り、昭和初期ごろには【青息吐息】が使われていましたよ(#^.^#)


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